著者
井上 高宏
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CAS, 回路とシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.389, pp.55-60, 2011-01-18

能動フィルタは,回路の小型化・軽量化の要請が高まった1960年代に,容積のかさむコイル(インダクタ)を用いずに増幅器とRC回路のみで回路を構成する能動RCフィルタの形で,その構成法が盛んに研究された.1980年代になると,フィルタのオンチップ化の要請から,能動フィルタを増幅器とキャパシタのみ,あるいはトランジスタ素子とキャパシタのみで実現する方法が探求され,様々なフィルタ構成原理が花開いた.本稿では,能動フィルタの発展の歴史の中で誕生し展開していった種々の独創的な能動フィルタ構成原理を展望する.
著者
井上 高宏
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CAS, 回路とシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.632, pp.9-16, 2002-01-24
参考文献数
17

次世代アナログ回路のための回路技術として、自動チューニング技術、同相モードフィードバック(CMFB)法、同相モードフィードフォーワッド(CMFF)法といった回路自己補償技術、そして柔構造回路化技術として、フィールドプログラマブルアナログアレイ(FPAA)と学習形回路を取り上げ、それらの手法の原理と設計上の留意点を回路例を用いて解説し、併せてそれらに関した将来の展望についても簡単に述べている。