著者
井植 敏
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1070, pp.171-173, 2000-12-11

今年9月29日、近藤定男社長(現取締役)と下田良雄副社長が突然、私の部屋に入ってきました。そして、子会社が販売した家庭向け太陽光発電システムの電池パネルの一部に、性能の過大表示があったことを報告したのです。お客様を欺く行為はあってはならないことであり、まさか、と我が耳を疑いました。そして次の瞬間、冒頭のようなことを思ったのです。
著者
井植 敏
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1336, pp.46-51, 2006-04-10

大阪の南海電気鉄道難波駅を出た特急列車は、右手に大阪湾を望みながら南下を続けた。3月中旬、朝はまだ肌寒いが海は早春の太陽を乱反射して、のどかにきらめいている。 関西国際空港の向かい岸にそびえ立つ超高層ビルを通り過ぎると、列車は大阪府の南端、みさき公園駅に着いた。ここで車に乗り換え、国道26号をさらに南下する。
著者
井植 敏 原田 亮介
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1231, pp.46-49, 2004-03-01

問 日経ビジネスは1980年代に「会社の寿命は30年」というキーワードを作りました。会社に寿命があるのなら、社員にも企業人としての旬があり、寿命があるはずです。でも、現実の賃金人事体系は、年功型から抜け出せていません。 答 私は5年ほど前、労働組合の40周年パーティーの席上で、全く同じ問題意識をぶつけてみたんです。