- 著者
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今西 平
梅林 薫
- 出版者
- 大阪体育大学
- 雑誌
- 大阪体育大学紀要 (ISSN:02891190)
- 巻号頁・発行日
- vol.39, pp.27-35, 2008-03
本研究は、期分けトレーニングとして典型的なモデルとされる線状期分けモデル(LP)と波状期分けモデル(UP)を競技選手(大学テニス選手)に適用し、トレーニング効果を身体組成、筋力、筋肉痛・疲労感を測定・調査してその特徴を比較した。その結果、身体組成では両部で体脂肪率が有意に低下したが、その要因にはLPでは除脂肪体重の増加、UPでは体重(除脂肪体重以外の体組織)の減少が考えられ、それぞれのトレーニング方式で特徴がみられた。トレーニング期間中の筋肉痛や疲労感の調査では、LPの方がUPよりも心的影響が小さいことが示された。筋力測定では、動的・静的筋力の改善に両部で違いはなかったが、筋パワーの改善はUPの方がLPよりも効果的であることが示された。これらのことから、短期間での筋力改善のためにはUPの方がLPよりも望ましいトレーニング方式であることが示唆された。