著者
伊藤 正木 安井 港 津久井 文夫 多部田 修
出版者
公益社団法人日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.65, no.2, pp.175-181, 1999-03-15
被引用文献数
7 7

遠州灘で索餌期に漁獲されるトラフグ成魚の移動・回遊を解明するため1994∿96年に遠州灘で索餌期に行われた成魚の標識放流結果を分析した。その結果, トラフグ成魚は, 伊勢湾口から御前崎周辺を回遊範囲とし, 4,5月に伊勢湾口へ産卵回遊すると推測された。特に, 他の海域のトラフグより移動範囲が狭いことが特徴であった。この海域で行われた未成魚や産卵群の標識放流結果とあわせると, 遠州灘に分布するトラフグは, この海域で生活史を完結する独立した群であると考えられる。
著者
上田 祐司 成松 庸二 服部 努 伊藤 正木 北川 大二 富川 なす美 松石 隆
出版者
公益社団法人日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.72, no.2, pp.201-209, 2006-03-15
被引用文献数
1 7

東北海域におけるマダラ資源にVPAを適用して得られた資源量推定値をもとに,トロール調査に基づく面積密度法による資源量推定に必要な漁獲効率を推定した。1歳と2歳の漁獲効率はそれぞれ0.54,0.12と大きな差がみられた。1歳魚については調査範囲が生息域を網羅していることから,漁獲効率はトロール網の前にいた個体の入網率を反映した値であると考えられる。2歳魚以上では,着底トロール調査が困難な岩礁域等にも生息することから,漁獲効率は入網率に加え,網との遭遇率の影響も受けていることが示唆された。