著者
佐々木 栄子 西村 歌織 唐津 ふさ 野川 道子 サカイ ヨシコ ニシムラ カオリ カラツ フサ ノガワ ミチコ Yoshiko SASAKI Kaori NISHIMURA Fusa KARATSU Michiko NOGAWA
雑誌
北海道医療大学看護福祉学部学会誌 = Journal of School of Nursing and Social Services, Health Sciences University of Hokkaido
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.35-41, 2008-03-31

本研究の目的はパーキンソン病患者の療養生活の受けとめと症状・日常生活動作との関連を明らかにすることである.パーキンソン病患者152名に自己記入式質問紙郵送調査を行った.調査内容は基本属性,重症度,症状,ADL,療養生活の受けとめで,療養生活の受けとめについては療養生活の受けとめ尺度を用いた.療養生活の受けとめ尺度の総得点は最小値24、最大値68,平均値49.0(SD=9.0)であった.ステップワイズ重回帰分析(p<0.05)を行った結果,療養生活の受けとめの要因として有意な関連がみられたのは「幻覚・妄想の程度」(β=.361)「排泄の自立度」(β=.289)であり,これらの2変数で分散の24.5%が説明された.また,下位尺度「主導権の喪失」の要因として有意な関連がみられたのは「不随意運動の出現時間」(β=.360)「入浴の自立度」(β=.266)であり,2変数で分散の26.2%が説明された.
著者
田村 幸子 新谷 恵子 佐々木 栄子 元雄 良治
出版者
金沢医科大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2011

平成23年は全国がん診療連携拠点病院で外来化学療法を受けるがん患者を対象に、実態調査を行った。回収できた826名のデータから、身体側面では痛みやその他症状の実態、精神・心理側面では不安・うつの実態、社会側面では就業・同居家族の実態が、それぞれ明らかになった。またQOLの実態も明らかにした。平成24年は回収データの統計分析を行い、QOLと各問題との関連に基づいてケアの方向性を考察した。平成25年は具体的なケア方法を探求し、身体症状への看護介入として「症状マネジメントの統合的アプローチ」、不安・うつへの予防的看護介入として「がん体験の語り」が有用であると考察した。今後の課題は有用性の検証である。