著者
小川 恭孝 徳田 英 佐々木 正巳 大宮 学 伊藤 精彦
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.39, no.6, pp.503-508, 1985
被引用文献数
1 2

スポラディックE層伝搬による外国電波の混信などのように, テレビ信号を受信する際には, 混信による受信障害が発生することがある.本研究は, LMSアダプティブアレイアンテナを用いてテレビ信号の混信波を抑圧することを目的としたものである.アダプティブアレイアンテナは, 混信波の到来方向にアレイ指向性のヌルを自動的に形成し, 混信波を抑圧するものである.本研究では, 2素子のLMSアダプティブアレイアンテナのシミュレータを作製し, 実験的に混信波抑圧効果を明らかにした.実験においては, 所望波として第1チャンネルのテレビ信号, また, 混信波としては, 帯域の中心である93MHzの無変調正弦波を, それぞれ用いた.混信波抑圧効果は, シミュレータ出力のDU比と画面の主観評価試験結果を用いて評価した.その結果, パラメータの値によって良好な混信波抑圧効果が得られることが明らかになった.
著者
多田 篤史 佐々木 正巳 鈴木 勝裕 秋葉 鐐二郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. A・P, アンテナ・伝播
巻号頁・発行日
vol.96, no.484, pp.27-32, 1997-01-24
被引用文献数
3

本論文では、球形の雪粒子が均一な密度でランダムに分布する積雪モデルを用いたマイクロ波放射モデルを提案し、積雪の物理量が積雪でおおわれた大地のマイクロ波放射にどのような影響を与えるのかを解析する。モデルの解析結果をMOS-1に搭載されたマイクロ波放射計が観測したデータと比較することで、この積雪モデルを用いたマイクロ波放射が観測データの解析に有効であることを証明する。また、このモデルを用いて積雪の密度や雪粒子の粒径に分布がある層構造が、マイクロ波放射に与える影響について検討する。
著者
阿部 健太 佐々木 正巳 鈴木 勝裕
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. A・P, アンテナ・伝播 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.605, pp.29-36, 2002-01-17

本論文では、SARデータの位相情報を利用して積雪の深さと密度(比誘電率)を推定する2つの方法を提案している。一つは、オフナディア角を可変することができるSARを用いる方法である。この方法では、同一軌道からの観測により得られる位相情報と、異なる軌道からの観測により得られる位相情報を利用する。そこで、そのSARデータの位相情報のみから積雪の深さと密度の値を推定するアルゴリズムについて、理論的な検討を行っている。もう一つは、異なる周波数で観測する二つのSARを用いて、積雪がある時期と無い時期に同一軌道から観測して得た二つのSARデータを干渉させたときに得られる干渉縞から、積雪深の変化量と比誘電率を推定する方法である。その方法についても理論的な検討を行っている。理論的な解析の結果、積雪の深さと密度を推定する上でオフナディア角を可変できるSARの利用は有効であることを示した。また、異なる周波数のSARを用いることで、積雪深の変化量と比誘電率を推定できることを示した。