著者
佐々木 正美
出版者
一般社団法人 日本小児神経学会
雑誌
脳と発達 (ISSN:00290831)
巻号頁・発行日
vol.39, no.2, pp.99-103, 2007-03-01 (Released:2011-12-15)
参考文献数
11
被引用文献数
3

自閉症が最初に報告 (Kanner L, 1943) されて以来, 半世紀以上に及ぶ臨床経験や研究の他, 近年数多くの当事者による著作や講演等による説明がなされて, 認知機能や精神心理状態等の神経心理学的特性や実像が明瞭になってきた. その間にさまざまな治療, 教育, 福祉支援が実践され, 追試的臨床研究もなされてきた. その結果, 今日世界5大陸のすべてで国際的に広く共通して応用実践が行われているものは, TEACCHプログラム以外にはないと思う. その世界的潮流の状況を, わが国での実践とともに解説する.
著者
佐々木 正美
出版者
一般社団法人 日本小児神経学会
雑誌
脳と発達 (ISSN:00290831)
巻号頁・発行日
vol.42, no.3, pp.179-183, 2010 (Released:2015-11-21)
参考文献数
13

自閉症スペクトラム障害を含めた発達障害は, 過去の長い歳月正しく理解されずにきた. 養育, 治療, 教育等の支援や対応がきわめて不適切になされてきた結果, 当事者の情緒や行動の面に, 二次障害としての非社会的・反社会的特性を顕在化させる事例を, 数多く生み出すことになった. 本稿では現時点での臨床的・神経心理学的理解の到達点と養育・教育的支援の方策を概説して, 思春期をより平穏に乗り越え, 二次障害を回避するばかりでなく, 自立的な活動や適応にいたるための道筋の基本原理を解説する.
著者
佐々木 正美
出版者
The Japanese Society of Child Neurology
雑誌
脳と発達 (ISSN:00290831)
巻号頁・発行日
vol.42, no.3, pp.179-183, 2010-05-01

自閉症スペクトラム障害を含めた発達障害は, 過去の長い歳月正しく理解されずにきた. 養育, 治療, 教育等の支援や対応がきわめて不適切になされてきた結果, 当事者の情緒や行動の面に, 二次障害としての非社会的・反社会的特性を顕在化させる事例を, 数多く生み出すことになった. 本稿では現時点での臨床的・神経心理学的理解の到達点と養育・教育的支援の方策を概説して, 思春期をより平穏に乗り越え, 二次障害を回避するばかりでなく, 自立的な活動や適応にいたるための道筋の基本原理を解説する.