著者
安原 隆雄 内藤 宏道 道上 宏之 菱川 朋人 田尻 直輝 佐々木 達也 佐々田 晋
出版者
岡山大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2022-04-01

本研究では、再現性・精度の高いCTEモデルを確立し、行動学的な変容とリン酸化タウ蛋白の蓄積具合を明らかにすることを1つめの目的とする。2つめの目的として、CTEにおける炎症性サイトカイン、細胞増殖、アポトーシス等に関連する遺伝子発現を明らかにすることである。3つめの目的としては、CTEにおける細胞療法(特にヒト骨髄由来多能性幹細胞の動脈内投与)の治療効果を明らかにすること、及び、タウ蛋白蓄積や遺伝子発現がどのような変化を受けるか明らかにすること とする。
著者
伊達 勲 道上 宏之 藤井 謙太郎 安原 隆雄 平松 匡文 菱川 朋人 春間 純 田尻 直輝 佐々木 達也 佐々田 晋 石田 穣治
出版者
岡山大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2022-04-01

脳梗塞モデルラットに対して、ヒト骨髄由来多能性幹細胞・脳内移植を行う。A:電気刺激治療、B:リハビリテーション、C:電気刺激治療+リハビリテーションにより次の項目の評価を行う。1. 組織学的評価:移植細胞の生存・遊走・分化、脳梗塞・神経新生評価、炎症・血管新生評価2. 行動学的評価:運動機能評価、認知機能評価・うつ様症状評価3. 遺伝子発現プロファイル評価:治療による虚血ペナンブラ領域の遺伝子発現変化を解析する
著者
安原 隆雄 佐々田 晋 髙橋 雄一 伊達 勲
出版者
一般社団法人日本脳神経外科コングレス
雑誌
脳神経外科ジャーナル (ISSN:0917950X)
巻号頁・発行日
vol.31, no.5, pp.284-294, 2022 (Released:2022-05-25)
参考文献数
35

腰椎は運動器であり, 骨・椎間板・靱帯・関節などの変性を基にして生じる病態が腰椎変性疾患とされ, 具体的には腰椎椎間板ヘルニア・腰部脊柱管狭窄症・腰椎変性側弯/後弯などが挙げられる. 診断には病歴聴取・神経診察・画像診断が重要である. 多くの腰椎変性疾患に対して, 生活指導や内服などの保存的治療は有効である. 症状が急を要する場合や保存的治療が無効の場合には侵襲的治療が選択されるが, 本稿では最近の技術発展を紹介する. 一方, 現在行われている腰椎手術の95%以上は後方法である. 不安定性の高い症例や変形矯正を要する症例では固定術が必要であるが, 術後感染や隣接椎間障害, 医療経済上の問題などあり, 除圧術が見直されている.
著者
安原 隆雄 佐々田 晋 伊達 勲
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.1233-1245, 2021-11-10

Point・腰椎変性疾患の診断には病歴聴取・神経診察・画像診断が重要であり,病歴聴取では“5W1H”が基本である.・神経診察は筋力,痛み・しびれ,腱反射を組み合わせて病変を推察するものであり,腰椎変性疾患では第5腰神経症状を覚えたい.・画像診断ではMRIだけでなく,X線動態撮影による不安定性評価や腰椎造影による立位での造影剤の流れを確認することも重要である.