著者
橋本 修 平地 康剛 佐薙 稔 西野 有 下田 秀昭 天野 義久 川上 英一郎 花澤 理宏
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ED, 電子デバイス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.548, pp.49-60, 2001-01-11

2000年の欧州マイクロ波会議の概要を報告する。本会議は30回目となり10月3日から5日までフランスのパリで開催された。今回もEuropean Microwave Week(10月2日から6日)、European Microwave Conferenceを核としGAASとEuropean Wirelessとの合計3つの会議を合体させて開催する方式で行われた。本論文は招待および一般論文の合計は328件であった。本報告では欧州マイクロ波会議での発表を(1)会議の概要、(2)アクティブ関係、(3)アンテナ関連、(4)CAD・解析、(5)ミリ波・光・センシング、(6)パッシブ関係、(7)通信・システム、(8)散乱・放射・環境電磁・人体影響に分けて紹介する。
著者
高垣 達也 藤森 和博 佐薙 稔 野木 茂次
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2006, no.1, pp."S-5"-"S-6", 2006-03-08

マイクロ波による無線電力伝送は,宇宙空間で発電しマイクロ波によって地上へ送電する宇宙太陽光発電システム(SSPS)[1]ばかりではなく,SuicaやICOCAに代表される電子タグ(RFID)等の小電力伝送用途への応用でも非常に重要である.RFID等の用途では,人体や周囲環境への影響を配慮し,小電力のマイクロ波で動作する高効率の伝送システムの実現のために,RF-DC変換回路を受電アンテナと一体化したレクテナ[2]の高効率化が望まれる.これまで著者らは,マイクロストリップラインで構成されたレクテナのRF-DC変換回路において,ダイオード実装部のアノード,カソードに接続された線路長によりマイクロ波(RF)-直流(DC)変換効率が変化し,これらを最適化することで63%程度の変換効率が得られることを報告している[3].ダイオードの非線形特性による高調波発生については,スプリアスの抑制やRF-DC変換上のロスという観点では扱われていたが,高調波がレクテナ・RF-DC変換回路の効率に与える影響については論じられてこなかった.本稿では.ダイオードで発生する高調波で最も影響が大きいと考えられる2次高調波が,変換効率に与える影響について実験的に検討し,効率を改善することができたので報告する.
著者
真田 篤志 佐薙 稔 野木 茂次 山根 國義
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MW, マイクロ波
巻号頁・発行日
vol.97, no.93, pp.43-48, 1997-06-12
参考文献数
10
被引用文献数
10

導波管に挿入した単一のあるいは対を構成する同軸プローブに対し, プロープの径や挿入長が大きい場合をも含めて, 3次元のFD-TD法を用いて解析を行った. 導波管内および同軸線路内の電磁界成分を求め導波管からみた同軸プローブの反射係数および等価アドミタンスを算出し, 実験結果と対照することにより解析手法の有効性を検討すると同時に回路設計に有効なデータとして示した. 解析値と実験値との一致は良好で, このような解析法の有効性が示された. さらに界分布から大電力動作時に問題となる電界集中についても考察を加えた.