著者
アブドゥラカシム ワンラット 小池 正之 瀧川 具弘 長谷川 英夫 余田 章 バハラヨーディン バンチョー ウサボリスット プラティアン
出版者
農業食料工学会
雑誌
農業機械學會誌 (ISSN:02852543)
巻号頁・発行日
vol.67, no.2, pp.77-85, 2005-03-01
参考文献数
13
被引用文献数
1

本研究は, 移動中の車両荷重によって変化する土中応力を, 乾燥密度の変化として把え, 土壌の締固め状況を予測することを目的としている。土中応力は, 八面体応力変換器を用いて実測した。またニューラルネットワークモデルは, 乾燥密度が土の物理的特性と応力関連変数の関数であるとして構築した。乾燥密度の予測では, rms値誤差は4.28%, 相関係数は0.838であった。さらに感度解析により, 垂直応力とせん断応力は, 土の締固めの主要な影響因子であることが分かった。締固めの発生し易さは, 主に初期乾燥密度と含水比に依存した。
著者
アーターン W. 小池 正之 瀧川 具弘 余田 章 長谷川 英夫 バハラヨーディン B.
出版者
The Japanese Society of Agricultural Machinery and Food Engineers
雑誌
農業機械學會誌 (ISSN:02852543)
巻号頁・発行日
vol.63, no.3, pp.130-137, 2001-05-01
参考文献数
14
被引用文献数
3

市販のディーゼル機関搭載トラクタを改造して電気トラクタを試作し, そのエネルギー消費量とけん引性能について実験的解析を行った。供試した密閉式鉛蓄電池の容量を7.2kW・hとしたとき, エネルギー消費量と一回充電走行可能距離はそれぞれ0.60kW・h/kmと8.35kmであった。その結果に基づいて, 実用化に向けた一回充電走行可能距離の改善策について検討した。けん引性能は, アスファルト路面において滑り率14%で5.76kN, 堅硬地において滑り率22%で3.89kNとなり, 実用性に耐えうる性能を発揮するものと推察できた。総合エネルギー伝達効率についても, 予測値に近い水準値を示すことが分かった。