著者
吉崎 繁 瀧川 具弘
出版者
The Society of Agricultural Structures, Japan
雑誌
農業施設 (ISSN:03888517)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.4-9, 1978-10-20 (Released:2011-09-05)
参考文献数
10

In order to study the explosibility for agricultural dusts the authors made the explosion tests and measured the explosion pressures. The apparatus used was a so called Hartmann type explosion bomb. The agricultural dusts tested ranged from 200 mesh to 400 in size, 1.5% to 18 in moisture content (d. b.) and 71% to 99 in volatile matter content.The experimental results obtained were as follows:(1) All of the agricultural dusts tested showed rather strong explosibility.(2) Rice husk dust exploded with the whole range of moisture content tested.(3) Both maximum explosion pressure and maximum pressure rise increased with decrease of dust size. The above tendency was remarkable for the latter.(4) Maximum pressure rise decreased with increase of moisture content. On the other hand, moisture content did not influence on maximum explosion pressure.(5) The relation of volatile matter content to dust explosibility was not obviously observed, but the dust in higher volatile matter content showed a tendency to have higher explosive severity.
著者
アハメド T. 瀧川 具弘 小池 正之 ホサイン M.M. ハック M.M. ハルク M.O.
出版者
日本農作業学会
雑誌
農作業研究 (ISSN:03891763)
巻号頁・発行日
vol.38, no.4, pp.221-236, 2003
被引用文献数
2

バングラディシュにおいて一般的である人力畜力,歩行形トラクタ,四輪トラクタを基幹動力とする四種の機械化体系から,の最適体を系選択するための支援するマルチレイヤーGISモデルを開発した.研究の目的は,1年当たり2回の穀物栽培シーズンを持つバングラディシュにおいて,農作物システムの代替案をエネルギーの観点から比較検討する方法を開発することである.GISモデルにより,検討対象とする機械化体系についてエネルギーの存在量,必要量,不足量を推定できる.これと地域情報をマップに埋め込んだマルチレイヤーモデルに,アベニュー・リクエストや空間解析を加えた結果,バングラディシュの全64州について,エネルギー及び動力の利用可能量,必要量と不足量の分布を示すことができた.
著者
瀧川 具弘 バハラヨーディン バンチヨー 小池 正之 ウサボリスット プラティアン
出版者
農業食料工学会
雑誌
農業機械學會誌 (ISSN:02852543)
巻号頁・発行日
vol.64, no.5, pp.60-67, 2002-09-01
参考文献数
10
被引用文献数
2

タイ製コンバインを用いた稲収穫作業受託者の役割と活動状況についてタイ国中央平原の Nong Pla Mor 区での聞き取り調査結果を中心に報告した。タイ製コンバインは普通コンバインの一種で, 価格は輸入製品に比べ安価であった。このコンバインは, 1990年代初めから普及し始め, 現在は約3,000台程度が稼働している。収穫作業委託は, 経費が安価で, かつ適期に短時間で作業が実施できる点で評価されていた。Nong Pla Mor 区では後継者がいる農家は少なく, 将来はコントラクタへの作業全面委託を選択肢と考える農民が多かった。この種のコントラクタは100km以上に及ぶ地域を移動しながら年間7月以上にわたって受託収穫作業を行っていた。このような広範囲での活動は, 作業受委託を仲介する地域の実力者でもある仲介者 (タイ国でナイナーと称する) によって支えられていた。
著者
瀧川 具弘 バハラヨーディン バンチョー 小池 正之 ウサボリスット プラティアン 佐久間 泰一 楊 印生
出版者
農業食料工学会
雑誌
農業機械學會誌 (ISSN:02852543)
巻号頁・発行日
vol.64, no.5, pp.51-59, 2002-09-01
参考文献数
14

タイでは, 経済発展に伴い農村での労働力減少, 高齢化が進行しており, 併行して大形農業機械を使用する受託農作業システムの普及が着実に進んでいる。本研究では, 中央平原の Nong Pla Mor 区を対象とした調査に基づき, このような受託農作業者 (コントラクタ) の運用実態を報告する。ここでは, Nong Pla Mor 区でのコントラクタ利用の特徴的な状況についてアンケート調査により農民意識と技術受容構造の関係について調べた。調査地では, 全農家が耕起から収穫までの諸作業でコントラクタを利用していた。こうした受託農作業では, 小形農業機械を利用した互助的形態と, 高価な大形機械を利用する半専業的形態とがあった。後者には, 乗用トラクタによる耕起作業受託とタイ製普通コンバインを用いた収穫作業受託が該当した。
著者
アブドゥラカシム ワンラット 小池 正之 瀧川 具弘 長谷川 英夫 余田 章 バハラヨーディン バンチョー ウサボリスット プラティアン
出版者
農業食料工学会
雑誌
農業機械學會誌 (ISSN:02852543)
巻号頁・発行日
vol.67, no.2, pp.77-85, 2005-03-01
参考文献数
13
被引用文献数
1

本研究は, 移動中の車両荷重によって変化する土中応力を, 乾燥密度の変化として把え, 土壌の締固め状況を予測することを目的としている。土中応力は, 八面体応力変換器を用いて実測した。またニューラルネットワークモデルは, 乾燥密度が土の物理的特性と応力関連変数の関数であるとして構築した。乾燥密度の予測では, rms値誤差は4.28%, 相関係数は0.838であった。さらに感度解析により, 垂直応力とせん断応力は, 土の締固めの主要な影響因子であることが分かった。締固めの発生し易さは, 主に初期乾燥密度と含水比に依存した。
著者
ジュンユセン パユンサク 瀧川 具弘 小池 正之 長谷川 英夫 バハラヨーディン バンチョー
出版者
農業食料工学会
雑誌
農業機械學會誌 (ISSN:02852543)
巻号頁・発行日
vol.67, no.2, pp.61-69, 2005-03-01
参考文献数
12
被引用文献数
2

本論文では, 農用車両にけん引されるトレーラの地点への誘導のために利用できる軌跡制御器の開発を報告する。この制御器は, 軌跡を直交座標での多項式で表現するフィードフォワード制御を行うご制御の目的は, トレーラを与えられた地点まで軌跡に追従走行して到達することである。トラクタ・トレーラの運動モデルを用いてエラーが存在しない条件で行ったシミュレーションでは, このフィードフォワード制御は目的地点への走行可能であることを確認できた。しかし, 誤差がある場合, 後退時には目的地点での位置誤差が無視できない程大きくなった。そこで, 軌跡周りに線形化したシステム方程式を用いて設計したフィードバック制御を, 後退時の走行安定化と目的地点での誤差縮小のために導入した。フィードバック系の設計には極配置法と最適制御とを用い, 両者を比較した。シミュレーションでは両フィードバックともシステムを安定化できたが, 最適制御理論により設計した制御器が極配置法に比べ優れていた。
著者
ジュンユセン パユンサク 瀧川 具弘 小池 正之 長谷川 英夫 バハラヨーディン バンチョー
出版者
農業食料工学会
雑誌
農業機械學會誌 (ISSN:02852543)
巻号頁・発行日
vol.67, no.2, pp.70-76, 2005-03-01
参考文献数
10
被引用文献数
3

第1報で提案した軌跡制御を, 実規模のトラクタとトレーラを用いて試験した。トラクタ・トレーラの位置はデッド・レコニング法で計算し, 試験はコンクリート路面上で行った。試験の結果, 後退時にはフィードフォワード制御のみではトレーラを目的地点に誘導できないが, フィードバック制御の導入により誘導が可能となることを確認した。フィードバック制御では, 極配置法と最適制御との比較も行った。目的地点での位置誤差については両者に大きな差はみられなかった。しかし, (8m, 3m) 地点への誘導中にみられた軌跡からの位置誤差は, 極配置法で14cm, 最適制御で9cmであった。これらデータより, 軌跡追従性では最適制御が優れることを示していた。
著者
アーターン W. 小池 正之 瀧川 具弘 余田 章 長谷川 英夫 バハラヨーディン B.
出版者
The Japanese Society of Agricultural Machinery and Food Engineers
雑誌
農業機械學會誌 (ISSN:02852543)
巻号頁・発行日
vol.63, no.3, pp.130-137, 2001-05-01
参考文献数
14
被引用文献数
3

市販のディーゼル機関搭載トラクタを改造して電気トラクタを試作し, そのエネルギー消費量とけん引性能について実験的解析を行った。供試した密閉式鉛蓄電池の容量を7.2kW・hとしたとき, エネルギー消費量と一回充電走行可能距離はそれぞれ0.60kW・h/kmと8.35kmであった。その結果に基づいて, 実用化に向けた一回充電走行可能距離の改善策について検討した。けん引性能は, アスファルト路面において滑り率14%で5.76kN, 堅硬地において滑り率22%で3.89kNとなり, 実用性に耐えうる性能を発揮するものと推察できた。総合エネルギー伝達効率についても, 予測値に近い水準値を示すことが分かった。
著者
ブラックモア サイモン 長谷川 英夫 瀧川 具弘
出版者
The Japanese Society of Agricultural Machinery and Food Engineers
雑誌
農業機械學會誌 (ISSN:02852543)
巻号頁・発行日
vol.61, no.1, pp.17-26, 1999-01-01
参考文献数
5
被引用文献数
1

英国の4圃場で得られたばらつきに関する5年間の研究から, 2年分のデータと情報を紹介する。研究対象地区は, 英国の穀物生産地域の50%以上の土壌と諸条件を代表している。完全な土壌標本抽出を含め, 収量データ, 穀物解析, リモートセンシングおよび圃場での作業工程を1995年から記録してきた。多数のデータレイヤーは, 時間的, 空間的なばらつきの原因理解を助ける情報としてまとめられ, 解釈された。
著者
瀧川 具弘
巻号頁・発行日
2012

科学研究費助成事業(科学研究費補助金)研究成果報告書:基盤研究(B)2009-2011