著者
保福 一郎 大島 邦夫
出版者
東京都立産業技術高等専門学校
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2004

本研究の最終目的は、研究代表者が今までに開発し提案してきたランキング法の総括を行うことであるが、そのためには3年間の研究期間内に以下の3つの未解決な問題を解決しなければならない.(1)多岐選択問題におけるランキングの決定法について(2)多群間における混合ランキングの決定法について(3)今までに開発したランキングの特性研究について課題(1)〜(3)については平成16年度,平成17年度にある程度完成させることができ,今年度の主な研究目的は,代表者らが今までに開発し,提案してきたランキング法の総括を行い,様々な学会での発表を行うことである.総括を行うためには,代表者らの提案してきた多種多様なランキングを下の(1)〜(3)の項目に基づいて大域的にまとめる必要がある.(1)構成集合の数を確定する.(2)あらゆる現象から導かれる通常ランキングを類別し,多数の同値類を作成する.(3)同値類1つに対し,競技・試技の特性及びデータの種類を類別する.この手法により今までに代表者らが提案してきた様々な独自の特性を持つランキングを系統的にまとめることが可能となり,ランキング生成に至るアルゴリズムの効率化に成功した.外部機関への報告として学会発表では,国際会議「INFORMATION」で発表し(1件),国内では,4つの学会において発表することができた.論文においては,掲載された論文が1本,投稿論文が2本となり,多くの研究者に対し,研究代表者らの研究成果を周知することができたと確信する.
著者
大島 邦夫 保福 一郎 伊奈川 晃
出版者
一般社団法人 日本応用数理学会
雑誌
日本応用数理学会論文誌 (ISSN:24240982)
巻号頁・発行日
vol.4, no.3, pp.259-274, 1994-09-15 (Released:2017-04-08)
参考文献数
11

In general, the cumulative curves of the bugs agree with Gompertz curve or Logistic curve in many software developments. Using these curves, we will be able to forcast the total number of the bugs when we estimate them within the certain interval. But many experiments show us that those estimates do not coincide with the actual number of bugs. In our experimental data, the se curves usually have more than two steps(a step means an interval or a point where the socond derivative is zero in terms of a continuous function), In this paper, we will study the following four problems ; ・to give the analogy for debugging processes and to find several reasons why such curves appear by means of Gray box method. ・to define a continuous function which is called a modified Gompertz curve that can be expressed by more than two steps. ・to fit the modified Gompertz curve for such a cumulative curve which has more than two steps. ・to forcast total number of bugs on the first step by fitting the modefied Gompertz curve.
著者
保福 一郎 横井 健 大島 邦夫
出版者
東京都立産業技術高等専門学校
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

本研究では,有向グラフのグラフ構造を導き出すために,まず次の3つの課題を解決した.・ノード間同士を分類して各々のグループを形成する.・各々のグループの有向グラフに対する影響力を図示化する手法を提案する.・有向グラフ自体がもつグラフ構造の複雑度を表す指標を導き出す.そしてこれら3つの解析を基にノード間のクラスタリングを行う1つの手法を提案し,有向グラフを縮約化する方法に応用した.また,その応用事例を与え,縮約化の有用性についても言及している.