著者
伊藤 邦彦
出版者
東京都立産業技術高等専門学校
雑誌
東京都立産業技術高等専門学校研究紀要
巻号頁・発行日
vol.1, pp.2-12, 2007-03

鎌倉全期を通じて、守護・守護人・守護所・守護職と様々に表記された名称のうち、必ずしも「正員」を表すとは限らないケースを中心に、その用例を個々に検討した。
著者
伊藤 邦彦
出版者
東京都立産業技術高等専門学校
雑誌
東京都立産業技術高等専門学校研究紀要 (ISSN:18831990)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.7-1, 2008-03

鎌倉幕府守護の管国統治機構については、佐藤進一『増訂鎌倉幕府守護制度の研究-諸国守護沿革考証編- (東京大学出版会、一九七一年。初版一九四八年。引用は、一九九八年第四刷に拠る。以下『鎌倉幕府守護制度の研究』と略記)をはじめ、個々に言及されていることは勿論であるが、専論として全体を包括したものはほとんど見当たらない。小論では、管国統治機構の職員(本号)と「守護所」の問題(次号予定)を中心に、論点を整理していくことを課題としている。
著者
伊藤 邦彦
出版者
東京都立産業技術高等専門学校
雑誌
東京都立産業技術高等専門学校研究紀要 (ISSN:18831990)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.112-106, 2009-03

鎌倉幕府守護の管国統治機構については、佐藤進一『増訂鎌倉幕府守護制度の研究-諸国守護沿革考証編-』(東京大学出版会、一九七一年。初版一九四八年。引用は、一九九八年第四刷に拠る。以下、『鎌倉幕府守護制度の研究』と略記)をはじめ、個々に言及されていることは勿論であるが、専論として全体を包括したものはほとんど見当たらない。前号では管国統治機構を構成する正員・守護代以下の職員の問題を取り上げたが、本号では「守護所」について、まずその語義を整理しておきたい。
著者
保福 一郎 大島 邦夫
出版者
東京都立産業技術高等専門学校
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2004

本研究の最終目的は、研究代表者が今までに開発し提案してきたランキング法の総括を行うことであるが、そのためには3年間の研究期間内に以下の3つの未解決な問題を解決しなければならない.(1)多岐選択問題におけるランキングの決定法について(2)多群間における混合ランキングの決定法について(3)今までに開発したランキングの特性研究について課題(1)〜(3)については平成16年度,平成17年度にある程度完成させることができ,今年度の主な研究目的は,代表者らが今までに開発し,提案してきたランキング法の総括を行い,様々な学会での発表を行うことである.総括を行うためには,代表者らの提案してきた多種多様なランキングを下の(1)〜(3)の項目に基づいて大域的にまとめる必要がある.(1)構成集合の数を確定する.(2)あらゆる現象から導かれる通常ランキングを類別し,多数の同値類を作成する.(3)同値類1つに対し,競技・試技の特性及びデータの種類を類別する.この手法により今までに代表者らが提案してきた様々な独自の特性を持つランキングを系統的にまとめることが可能となり,ランキング生成に至るアルゴリズムの効率化に成功した.外部機関への報告として学会発表では,国際会議「INFORMATION」で発表し(1件),国内では,4つの学会において発表することができた.論文においては,掲載された論文が1本,投稿論文が2本となり,多くの研究者に対し,研究代表者らの研究成果を周知することができたと確信する.
著者
原田 洋一郎
出版者
東京都立産業技術高等専門学校
雑誌
東京都立産業技術高等専門学校研究紀要 (ISSN:18831990)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.50-60, 2013-03

本稿では,石見銀山御料の小規模な港町,宅野浦における廻船商売がどのように展開したかについて,ほぼ18 世紀を通じて廻船商売を営んだ商家,増屋の史料を用いて具体的に検討した.宅野浦は,江戸初期の石見銀山盛期に,そこで用いられる鉄道具の原料となる鉄の集荷と関わって形成されたとみられる.江戸中期における増屋の廻船商売は,出雲西部や石見銀山御料の日本海沿岸の港町を介して鉄を集荷し,大坂方面へ廻送することを中心としていた.これは,この港町が,鉄の集散との関連で発展したことをうかがわせるものであった.また,石見銀山御料の鉄の生産と流通においては,鉄生産地と港町を結ぶ者,御料内の各港町と大坂など遠隔地の市場とを結ぶ者の分業と連携が重要な役割を果たしていたことが明らかとなった.
著者
河野 有時
出版者
東京都立産業技術高等専門学校
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

本研究は、言文一致運動が伝統的な和歌の革新と近代短歌の成立にどのような影響を与えたかということについて明らかにしようとするものである。言文一致運動を背景に、散文世界では次第に「つ」「ぬ」「たり」「り」「き」「けり」といった時の助動詞は失われていった。だが、短歌はそれを残し、残しながら短歌表現として近代化を推進めたのである。それは、一人称の現在的な発話たる短歌の表現に地の文の末尾を席捲した助動詞の「た」が位置しにくかったためだった。そこで、近代の短歌は、動詞の終止形止めやテイル形を用いることによって、時の表現に膨らみをもたせた。石川啄木の『一握の砂』に見られる諸歌はその代表と位置づけられる。
著者
三浦 勝也
出版者
東京都立産業技術高等専門学校
雑誌
東京都立産業技術高等専門学校研究紀要
巻号頁・発行日
vol.1, pp.137-143, 2007-03-20

明治末期から大正初期にかけて、当時の論壇の執筆者たちの主たる文体だつた文語体の文章について、彼らは「時文」という呼称を用い、確立しつつある文体としての認識を持っていた。このことについて考察を試みる。
著者
遠山 恭司
出版者
東京都立産業技術高等専門学校
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

グローバル価値連鎖において、各プロセスで組織の不断の改変・外延化、すなわち組織ルーティンの進化を行う企業は垂直統合経営へ収斂しつつあり、それらの企業成長が産業集積の持続的発展において、極めて重要な要素である
著者
保福 一郎 横井 健 大島 邦夫
出版者
東京都立産業技術高等専門学校
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

本研究では,有向グラフのグラフ構造を導き出すために,まず次の3つの課題を解決した.・ノード間同士を分類して各々のグループを形成する.・各々のグループの有向グラフに対する影響力を図示化する手法を提案する.・有向グラフ自体がもつグラフ構造の複雑度を表す指標を導き出す.そしてこれら3つの解析を基にノード間のクラスタリングを行う1つの手法を提案し,有向グラフを縮約化する方法に応用した.また,その応用事例を与え,縮約化の有用性についても言及している.
著者
福田 恵子 藤井 麻美子 深谷 直樹
出版者
東京都立産業技術高等専門学校
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

近赤外分光法による脳機能計測において、測定信号に含まれる姿勢変化等の外乱や感情等の情報を含む皮膚血流の影響を大脳皮質血流から分離する計測法に関する研究を行った。まず、提案する2種類の補正信号を用いる皮膚血流変化の影響の補正手段に関して、シミュレーション及びファントム実験により、有効性を確認した。また、手段の実現に適した信号の変調・復調方式を提案し、その動作をファントム実験にて確認した。また、生体計測においては、皮膚血流の補正信号を測定対象信号と同時に計測し、測定対象信号に含まれる外乱の影響を確認した。