著者
原田 恭行 小善 圭一 横井 健二 里見 正隆
出版者
公益社団法人 日本食品科学工学会
雑誌
日本食品科学工学会誌 (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.63, no.11, pp.529-537, 2016-11-15 (Released:2016-12-23)
参考文献数
46
被引用文献数
1

魚味噌仕込み時にクエン酸を添加することにより,魚味噌中のヒスタミン蓄積抑制を試みた.また,クエン酸の添加時期が魚味噌中のヒスタミン蓄積抑制効果に及ぼす影響と,魚味噌の呈味性に及ぼす影響をそれぞれ検討した.その結果,終濃度0.6%のクエン酸添加がヒスタミン生成菌の増殖を顕著に抑制し,ヒスタミンの生成を抑制した.このため,ヒスタミンの蓄積抑制効果は,クエン酸の添加時期が早いほどが大きかった.また,クエン酸の添加は,好塩菌の増殖にも抑制効果を示し,好塩菌の代謝による乳酸や酢酸等の生成を減少させた.このため,呈味性への影響は,クエン酸の添加時期が早いほど酸味を弱め,かつ旨味の変化も小さかった.これらのことから,魚味噌熟成中のヒスタミンの蓄積を抑制するには,仕込み直後にクエン酸を添加することが望ましいと考えられた.
著者
横山 裕 佐藤 晋哉 横井 健
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会構造系論文集 (ISSN:13404202)
巻号頁・発行日
vol.78, no.690, pp.1359-1365, 2013-08-31 (Released:2013-11-30)
参考文献数
9

Floor-slipperiness is a crucial factor in designing buildings for cohabitation with pets. This study proposes an indicator of floor slipperiness applicable to small-breed indoor dogs prone to skidding accidents. The incidence of skidding was recorded by applying load elicited by movements of 12 dogs on 6 flooring materials with different Coefficient of Slip Resistance (CSR). The relationship between recorded incidence and floor materials' CSR revealed that dogs slowed their movements to avoid skidding on low CSR floors. A range of CSR that does not slow dogs' movements was determined and its minimum value is proposed as the required lower limit.
著者
横井 健司 松下 恭昌
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 37.12 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
pp.17-20, 2013-02-26 (Released:2017-09-21)
参考文献数
9

立体映像視聴時の視覚疲労に関しては様々な研究が行われているが、映画のように受動的に視聴する条件が多く、ゲームのように能動的に視聴する場合の影響についてはよく分かっていない。そこで本研究では、能動的にゲームをプレイした場合と受動的にプレイ中の映像を視聴した場合で、2Dと3D時の視覚疲労を比較した。また、一般的な立体映像の問題として、頭部を動かしても運動視差が生じず形状や奥行きの歪みとして知覚されてしまう点がある。このことが頭部運動に影響し疲労の要因となっている可能性も考えられるため、視聴時の頭部運動についても計測を行った。実験の結果、能動的に視聴した際は受動的視聴時よりも視覚疲労が少なくなる傾向が示された。頭部運動に関しては、3D視聴時に横方向の頭部運動が増加する等の変化が見られ、視覚疲労との間に関連性があることが明らかとなった。
著者
武智 滉司 横井 健志 柿ヶ野 浩明
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌D(産業応用部門誌) (ISSN:09136339)
巻号頁・発行日
vol.140, no.3, pp.140-147, 2020-03-01 (Released:2020-03-01)
参考文献数
14
被引用文献数
2

The output power of solar panels may decrease by degradation due to long-term usage and surface contamination. Methods to detect these problems are necessary for photovoltaic generation to be more widespread. AC impedance methods are used for electrochemical devices to inspect the inside situation of solar panels. In this study, we applied an ac impedance method to solar panels, which have some merits compared with the traditional methods. We added a small ac signal to the duty of a dc-dc converter to implement the ac impedance method. The small ac signal was a white noise generated by a pseudorandom binary sequence (PRBS) such that many frequency points can be measured simultaneously. Unlike traditional methods, this method can examine the solar panels when they are generating power. We measured shaded and nonshaded solar panel impedances and compared with the experimental results. From the results, we can show the potential to distinguish the shaded panel or the unshaded panel based on the difference of the impedance characteristics.
著者
横井 健次
出版者
公益社団法人 日本コンクリート工学会
雑誌
コンクリート工学 (ISSN:03871061)
巻号頁・発行日
vol.24, no.9, pp.23-31, 1986-09-01 (Released:2013-04-26)

岡谷高架橋は岡谷市街地上空60mを横過するPC5径問連続ラーメン橋であり, 主げたコンクリートは約15000m3に及ぶ。骨材事情の悪化, 高所施工等の制約条件により通常の硬練り高強度コンクリート施工が困難であり, 流動化コンクリートの採用を検討した。事前試験により, 単位水量を小さくしても施工性の改善が可能な流動化コンクリートは, 本橋の主げたコンクリートの品質を十分に満足できる結論が得られ, 実施工では良好な結果をみた。
著者
古賀祐太 横井健
雑誌
第76回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, no.1, pp.137-138, 2014-03-11

オノマトペとは、擬音語・擬声語・擬態語の総称で、物事を感覚的 に伝えることが可能な言葉である。物事を表現する際にオノマトペ を使用することで、そのニュアンスを相手により分かりやすく伝える ことが出来る。またそれに加えて、動詞とその動作のニュアンスを 表現するオノマトペが韻を踏んでいる場合、文章全体の語呂が良くなり、 相手が伝えたい物事のニュアンスをより理解しやすくなると考える。 そこで本研究では、動詞とオノマトペの音の近さと、意味の近さに着目して、 それら両方が近いオノマトペと動詞を用いた文章を自動生成することを目的とする。
著者
矢野裕司 加藤由花 横井健
雑誌
第73回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.1, pp.691-692, 2011-03-02

近年Twitterに代表されるマイクロブログの普及により、インターネット上にリアルタイムで人々が思ったことを発信するようになった。この発信には、日記形式のブログや掲示板と比べ感情的なものが多く見られ、眠気といった感情も発信されている。一方、既研究では疲労から来る眠気は周辺の温熱環境との関係が強いとされているため、眠気が外気の気温とも関係があると考えられる。そこで、本研究ではマイクロブログにおける「眠い」や「ねむい」といった眠気に関係のあるキーワードを含む発信数と気温や湿度、天気等の気象データを利用して、眠気を予測する手法を提案する。
著者
矢野裕司 加藤由花 横井健
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.1, pp.691-693, 2011-03-02

近年Twitterに代表されるマイクロブログの普及により、インターネット上にリアルタイムで人々が思ったことを発信するようになった。この発信には、日記形式のブログや掲示板と比べ感情的なものが多く見られ、眠気といった感情も発信されている。一方、既研究では疲労から来る眠気は周辺の温熱環境との関係が強いとされているため、眠気が外気の気温とも関係があると考えられる。そこで、本研究ではマイクロブログにおける「眠い」や「ねむい」といった眠気に関係のあるキーワードを含む発信数と気温や湿度、天気等の気象データを利用して、眠気を予測する手法を提案する。
著者
Hoshino Masami Haraguchi Yoshikura Hirasawa Hiroyuki Mizushima Iwanori Tanaka Chie Morita Yasumasa Yokoi Takehito Sakai Motohiro 星野 正己 ホシノ マサミ 水島 岩徳 ミズシマ イワノリ 田中 千絵 タナカ チエ 森田 泰正 モリタ ヤスマサ 横井 健人 ヨコイ タケヒト 酒井 基広 サカイ モトヒロ 原口 義座 ハラグチ ヨシクラ 平澤 博之 ヒラサワ ヒロユキ
出版者
千葉医学会
雑誌
千葉医学雑誌 (ISSN:03035476)
巻号頁・発行日
vol.82, no.3, pp.149-161, 2006-06-01
被引用文献数
1 3

Seven non-septic and twenty-two septic ICU patients with glucose intolerance were investigated by using bedside-type artificial pancreas (AP). IC was measured by the glucose clamp method (GC) in which BG level was clamped at 80mg/dL with two step insulin infusion rate (IIR) of 1.12 and 3.36mU/kg/min. Results: 1) IC could be estimated by the following formula: IC (mL/kg/min) =⊿IIR/⊿I≒2240/(I3-I1), (⊿IIR (mU/kg/min): difference of the amount of exogenous insulin infusion, ⊿I (mU/L): difference of the blood concentration of exogenous insulin, I1 (I3): blood concentration of insulin when IIR is 1.12 (3.36) mU/kg/min), because the difference between blood concentration of endogenous insulin when IIR was 1.12 mU/kg/min and that when IIR was 3.36mU/kg/min was small enough to be neglected. 2) IC was increased in 11 septic patients (50%) and was within normal limits in 8 septic patients (36%). 3) Among the factors which have been reported to influence IC in chronic diseases (age, body mass index, hyperlipidemia, blood lactate level, thyroid hormone, growth hormone, cortisol, organ dysfunction and its related parameters, etc.), only cardiac index was positively correlated with IC (y=3.3x+4.0, n=22, r=0.63, P<0.002).Conclusions: Measurement of IC on critical patients was established with our modified GC with two step insulin infusion. Hyperdynamic state was considered to be closely related to the increased IC.
著者
保福 一郎 横井 健 大島 邦夫
出版者
東京都立産業技術高等専門学校
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

本研究では,有向グラフのグラフ構造を導き出すために,まず次の3つの課題を解決した.・ノード間同士を分類して各々のグループを形成する.・各々のグループの有向グラフに対する影響力を図示化する手法を提案する.・有向グラフ自体がもつグラフ構造の複雑度を表す指標を導き出す.そしてこれら3つの解析を基にノード間のクラスタリングを行う1つの手法を提案し,有向グラフを縮約化する方法に応用した.また,その応用事例を与え,縮約化の有用性についても言及している.
著者
斎田 真也 氏家 弘裕 和氣 典二 和氣 洋美 横井 健司
出版者
神奈川大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009-04-01

観察者が3次元空間内の情報処理を行う範囲を推定する方法の開発を行った。観察者に向かう移動物体に対する3次元有効視野の形状は観察者から奥行き方向に向かって樽型の形状をしていた。静止物体における奥行き探索課題のとき、両眼視差が1度以内では探索時間は手前ほど短かった。高齢者が視線を遠点から近点に移したときのターゲット検出に要する反応時間は若年者のそれより顕著に長かった。眼球運動解析から情報処理能力の向上には有効視野の拡大のみではなく視線移動の効率化や認識時間の短縮など複数の質的に異なる方略が存在した。