- 著者
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多賀 陽子
余谷 暢之
山口 悦子
池宮 美佐子
倭 和美
山野 恒一
平井 祐範
渥美 公秀
- 出版者
- 特定非営利活動法人日本小児血液・がん学会
- 雑誌
- 小児がん : 小児悪性腫瘍研究会記録 (ISSN:03894525)
- 巻号頁・発行日
- vol.42, no.1, pp.42-48, 2005-05-25
- 被引用文献数
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2
大阪市立大学医学部附属病院小児病棟では,1998年以降,医学部学生ボランティアが,入院中の子どもの遊びや学習の相手として,「医学部学生ベッドサイドボランティア活動」という活動を行っている.この活動でボランティアは,子ども達の入院中の生活で「当たり前のように"そこ"にいる近所のお兄ちゃん,お姉ちゃん」として,子ども達と長期的・継続的に関わり信頼関係を築いている.本報告では,男女2名の学生ボランティアが,血液疾患・悪性腫瘍の思春期男子・女子との関わりをエスノグラフィーに記し,また退院した子どもと保護者に対して半構造化面接を行い,その結果を報告した.さらにエスノグラフィーと面接の結果から,思春期の子どもにとっての,学生ボランティア活動の役割・意義について考察した.