著者
多賀 陽子 余谷 暢之 山口 悦子 池宮 美佐子 倭 和美 山野 恒一 平井 祐範 渥美 公秀
出版者
特定非営利活動法人日本小児血液・がん学会
雑誌
小児がん : 小児悪性腫瘍研究会記録 (ISSN:03894525)
巻号頁・発行日
vol.42, no.1, pp.42-48, 2005-05-25
被引用文献数
2

大阪市立大学医学部附属病院小児病棟では,1998年以降,医学部学生ボランティアが,入院中の子どもの遊びや学習の相手として,「医学部学生ベッドサイドボランティア活動」という活動を行っている.この活動でボランティアは,子ども達の入院中の生活で「当たり前のように"そこ"にいる近所のお兄ちゃん,お姉ちゃん」として,子ども達と長期的・継続的に関わり信頼関係を築いている.本報告では,男女2名の学生ボランティアが,血液疾患・悪性腫瘍の思春期男子・女子との関わりをエスノグラフィーに記し,また退院した子どもと保護者に対して半構造化面接を行い,その結果を報告した.さらにエスノグラフィーと面接の結果から,思春期の子どもにとっての,学生ボランティア活動の役割・意義について考察した.
著者
山田 幸司 塩谷 里実 古井 清 舟橋 こずえ 北川 訓子 山口 悦子 河合 浩樹
出版者
一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会
雑誌
医学検査 (ISSN:09158669)
巻号頁・発行日
vol.66, no.4, pp.428-434, 2017-07-25 (Released:2017-07-29)
参考文献数
2

へき地医療拠点病院の当院は医師,看護師不足に加え,高齢かつ認知症を患う介護度の高い患者が多い。これはまさしく日本医療が抱える最大の問題に直面しているともいえよう。限られた資源,財源の中でセクショナリズムの壁を取り払い,チームとして医師,看護師を支援し患者に最善の医療が提供できる環境を構築するために「検査科看護部ワーキング」を立ち上げ,病棟検査技師として新たな診療支援(業務拡大)に取り組んだ。
著者
山口 悦子 村尾 仁 糸井 利幸 森本 玄 種田 憲一朗 森口 ゆたか 由井 武人 村上 聡 北村 英之
出版者
大阪市立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

今日、患者安全では、事故から学び改善する態度を、組織的に奨励すべきであることが強調されているが、そのような態度や文化を醸成するために効果的な教育は確立された方法が少ない。事故からの学びを継続的な改善活動へと発展させる「学習する組織」作りには、職員の主体性や創造性の育成も要求される。そこで本研究は、職員が協働的・主体的・創造的に患者安全の課題に取り組む態度や能力を培う学習支援の一つとして、芸術の患者安全教育への応用可能性を探索した。また、芸術的手法を応用した教育プログラムを研究に参加した施設が協力して開発・実施し、これらの芸術を応用した教育プログラムが安全文化に及ぼす影響や効果について検討した。