著者
山岡 晶 森 悠太 須田 一哉 八田原 慎吾 倉持 武雄 橋田 光代 片寄 晴弘
雑誌
情報処理学会研究報告エンタテインメントコンピューティング(EC)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.24(2006-EC-003), pp.29-34, 2006-03-13

近年,音楽療法において,太鼓の活用が概ね好評である事が報告されつつある.本研究では,太鼓を演奏した場合の脳活動をf-NIRS(近赤外分光法)によって分析し,その変化の要因として,音色と振動の影響,場の効果の影響について更に検討を行う.実験結果から、簡易太鼓と和太鼓,ソロセッションとグループセッションにおいていずれも後者において前頭前野において大きな脳血流の変化が観測された.
著者
須田 一哉 森 悠太 山岡 晶 八田原 慎吾 片寄 晴弘
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.19(2006-MUS-064), pp.41-46, 2006-02-23

本件ではf-NIRSを用いた音楽聴取時における没入感についての検討を行う.筆者らは,音楽における没入感に関して技能の拡張と身体性の視点から研究している.我々は,先行実験において,聴取者が音楽を積極的に聴取する際に前頭前野の活動が低下している現象をとらえた.本報告では,この現象をより精繊な計画によって追試を行った結果について述べる実験の結果 先行研究を支持する結果が得られたのに加え,f-NIRSのデータから,被験者の音楽経験より音楽的嗜好が音楽聴取に対する没入に優位に働いている状況がとらえられた.