著者
具志堅 美智子 小宮 一郎 小林 潤
出版者
一般社団法人 日本糖尿病学会
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.64, no.5, pp.333-335, 2021

<p>isCGM(intermittent-scanning continuous glucose monitoring)の糖尿病者の心理的負担感を評価する目的で,46名にisCGM使用前後でPAID(problem areas in diabetes survey)を実施した.Wilcoxon matched pair signed rank test, logistic regression analysisにて解析した結果,PAID総得点はisCGM後に有意に低下した(p<0.0001). 問題領域別では'治療'(p<0.0001),'疾患'(p<0.01),'社会的サポート'(p<0.05)に有意な減少が認められた.isCGM後のPAID総得点減少と関連した予測因子に'年齢''男性''網膜症'が抽出された(p<0.05).</p>
著者
具志堅 美智子 オムラー 由起子 宇都宮 典子 呉屋 秀憲 糸数 ちえみ 益崎 裕章 辻野 久美子 砂川 博司 与儀 洋和 比嘉 盛丈 喜瀬 道子
出版者
琉球大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2013-04-01

研究(1)では2型糖尿病者6名を対象としてCGMS装着者にインタビュを行い、グラウンテッド・セオリー・アプローチにて分析した。CGMS装着体験は自らの病と真摯に対峙する機会となり、偏った食行動の気づきを得ていた。気づきは食行動改善のモチベーションを高めていた。研究(2)では20名を対象としてCGMS前後の糖尿病負担感情調査(PAID)の測定にて検証した。PAID総点数の平均はCGMS前25.62±16.2後21.8±14.9で有意差は認められないものの負担感情は軽減傾向にあった。患者背景因子との関連では有職群において「糖尿病の治療」の負担感情が有意に軽減していた(p<0.05)。