著者
出口 良知 坂井 文 越澤 明
出版者
日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.72, no.5, pp.701-704, 2009
被引用文献数
4 3

「地域資源を活かしたまちづくり」の必要性が指摘されている近年、都市河川が地域資源として見直され、河川の整備から活用までを中心としたまちづくりの事例が見られる。かつての深刻な水質汚染の問題を契機に、住民参加によって浄化活動がすすめられ、都市河川の整備に続き、都市河川は良好な都市環境や都市景観の創造の上でも重要な地域資源であるとの再認識から、まちづくりが進められる例が報告されている。本研究は、行政と住民による事業計画策定から管理運営における協働関係に着目し、都市河川の整備を契機として進んだまちづくりの展開を明らかにすることによって、都市河川を活かしたまちづくりを進める上での協働のあり方について考察することを目的とする。