著者
藤岡 聖子 船津 敏弘 前田 紀子 小田 明良 香田 麻衣子 坂本 綾香 萩尾 光美
出版者
動物臨床医学会
雑誌
動物臨床医学 (ISSN:13446991)
巻号頁・発行日
vol.19, no.3, pp.87-90, 2010-09-20 (Released:2011-12-16)
参考文献数
6

無症状の赤血球増加症の犬が来院した。一般臨床現場で行った心エコー検査から,著明な右心室の求心性肥大と心室中隔の扁平化が認められた。このことから,赤血球増加症は動脈管開存症や肺動脈弁狭窄症などの心疾患に起因しているものと考えられた。しかし,カラードプラ検査では各弁における逆流や短絡性疾患を疑うカラーシグナルは検出されなかった。このため,宮崎大学で精査したところ,生理食塩液によるコントラスト心エコー法で右左短絡の動脈管開存症が診断された。臨床上,生理食塩液を用いたコントラスト心エコー法は簡便で極めて有用な検査法であると考えられた。
著者
前田 紀子 工藤 俊輔 Krishna Pyari NAKARMI
出版者
秋田大学
雑誌
秋田大学大学院医学系研究科保健学専攻紀要 (ISSN:18840167)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, pp.77-85, 2013-03-31

ネパールにおいて, 障がい児(者) とその家族の生活の実態は充分把握されていない. 障がい児(者) とその家族の現状を知ることを目的に, カトマンドゥ郊外の郡内3市において, アンケート調査を聞き取り法にて行った. 調査は障がい児(者) ID (Identity Document) カード{障がい児(者) 証明書} 取得者で重度の障がい認定された児(者) とその家族を対象に実施した. 調査結果から, 障がい児(者)・家族が抱える問題解決には経済的支援としての手当てだけでなく, 介護支援・教育の機会・健康管理・地域とかかわりを持った活動・雇用へ繋げるための生活支援の必要性が示唆された. 加えて, 障がい当事者とその家族らがお互いの情報や現状を共有できる場をもつことや, 地域住民ともつながりを持ち, 相互理解を深めることは, 生活改善の方策として重要であることが同様に示唆された.さらに現在ある障がい児(者) ID カード制度の充実や普及による国の政策改善が望まれることを指摘した.Not enough is understood about the lives of Persons With Disabilities (PWDs) and their families in Nepal. A questionnaire survey was carried out in three cities in the suburbs of Kathmandu to know the situation of PWDs and their families. The targets of the survey were PWDs holding ID cards identified as having the most serious disabilities, and their families. As a result, it is found that not only financial support but also assistance with care, education opportunities, health management, social activities and employment are needed in order to improve the life of PWDs. In addition, it was found that there needs to be a platform for exchange and sharing idea or information with each PWD and their family, to connect with the local community to improve mutual understanding each other. The use of ID cards will increase and the system will improve. A change of local and national policy is clearly necessary.
著者
船津 敏弘 前田 紀子 谷矢 隆介 山本 奈美絵
出版者
動物臨床医学会
雑誌
動物臨床医学 (ISSN:13446991)
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.87-91, 2003 (Released:2007-11-02)
参考文献数
6

犬のボディ・コンディション・スコア(BCS)について、年齢、犬種、性別、飼育形態などの観点から検討を行った。さらに各種疾病におけるBCSの変化について調査した。子宮蓄膿症、皮膚病および跛行症例においてはBCS 5の症例が多かった。泌尿器疾患、消化器疾患においてはBCS 2の症例が多かった。循環器、肝臓疾患、腫瘍などではBCS 5およびBCS 1の両方が多い傾向が認められた。 死亡原因別にみると心不全はBCS 4のものとBCS 2の例が多かった。心不全で長期的な管理ができた例、および腎不全の症例ではBCS 2が多かった。肝障害ではBCS 5が多く、糖尿病ではBCS 5とBCS 1の症例に分かれた。犬のBCSの変化には十分注意することが重要であると思われた。