- 著者
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塩田 寛子
佐藤 かな子
長井 二三子
大久保 智子
瀬戸 隆子
浜野 朋子
上村 尚
加納 いつ
- 出版者
- 公益社団法人 日本食品衛生学会
- 雑誌
- 食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
- 巻号頁・発行日
- vol.44, no.4, pp.203-207, 2003-08-25 (Released:2009-01-21)
- 参考文献数
- 5
- 被引用文献数
-
7
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アロエ属植物は,医薬品や民間薬のほか,食品にも用いられている.しかし,アロエ種および部位により,食品として使用することは,禁じられているため,食品の原料として使用されているアロエ種を判別する必要がある.そこで,生育時における外的要因の影響を受けない DNA を分析対象とした random amplified polymorphic DNA (RAPD) 法を種の判別方法として用いた.部位により食品利用が禁止されているAloe vera, A. ferox, A. africana および全葉を食品に利用することが許可されているA. arborescens の4種新鮮葉についての判別を試みた.5種類の10merプライマーを用いたPCRの結果を総合的に解析し,4種を判別できることが明らかになった.本法の加工食品における有用性について報告する.