著者
加茂 綱嗣 平舘 俊太郎 轟 泰司
出版者
国立研究開発法人 農業環境技術研究所
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

ヒマラヤシーダーの落葉は野外において著しく雑草の成長を阻害することから、その成分の同定、土壌中での活性評価等を試みた。各種機器分析により、活性成分はアブシジン酸と同定した。火山灰土壌、沖積土壌および石灰質土壌のいずれもこの化合物の植物成長阻害活性を低下させなかった。試験により土壌へ吸着されにくいことが判明し、その理由は極性よりは立体的な要因が大きいことが示唆された。また、年間を通して落葉量を測定した結果、春から夏に落葉のピークがあることが確認された。その時期は落葉直後のアブシジン酸濃度も最も高かった。このことから、野外においてもアブシジン酸が雑草の成長抑制に寄与している可能性が示唆された。
著者
飯島 崇士 毛利 圭宏 提箸 正義 山田 大士 服部 恭尚 濱渦 康範 加茂 綱嗣 廣田 満 清田 洋正 真壁 秀文
出版者
天然有機化合物討論会
雑誌
天然有機化合物討論会講演要旨集
巻号頁・発行日
no.51, pp.289-294, 2009-09-01

1. Synthesis of procyanidin B1-B4(1-4). Stereoselective synthesis of catechin and epocatechin under intermolecular condensation of equimolar amount of catechin derivatives catalyzed by Yb(OTf)_3. The coupled products were successfully converted to procyanidin B1 (1), B2 (2), B3 (3), and B4 (4), respectively. 2. synthetic of (-)-epicatechin 3-(3"-O-methylgallate) (13) and (+)-catechin 3-(3"-O-methylgallate) (14) A concise synthesis of (-)-epicatechin 3-(3"-O-methylgallate)(13, ECG3"Me), which is a minor constituent of tea, and (+)-catechin 3-(3"-O-methylgallate)(14, CG3"Me) via condensation of equimolar amount of catechin and gallate derivatives has been achieved. The anti-inflammatory effect of the synthetic compounds on TPA-induced inflammation of mouse ears was examined. Compounds 13 and 14 suppressed the TPA-induced inflammation of mouse ears by 50% and 43%, respectively, at a dose of 200μg. 3. Short step synthesis of resveratrol derivative. An efficient synthesis of trimethoxylated resveratrol (20) is presented using advanced Heck reaction promoted by Pd(dba)_2 in the presence of P(t-Bu)_3.
著者
中島 江理 平舘 俊太郎 加茂 綱嗣 藤井 義晴
出版者
日本雑草学会
雑誌
雑草研究. 別号, 講演会講演要旨 (ISSN:0372798X)
巻号頁・発行日
no.43, pp.178-179, 2004-04-16

マメ科牧草であるヘアリーベッチ(Vicia villosa Roth)は、強いアレロパシー作用をもつことが知られており、また、窒素固定による緑肥効果があることから、耕作放棄地や果樹園などの雑草防除に利用されている.このヘアリーベッチに含まれる植物成長阻害物質として、加茂らによりシアナミド(Fig.l)が単離・同定された.シアナミドは窒素肥料である石灰窒素の主成分であり、一方で果樹の休眠打破剤として古くから利用され、また、殺菌、防虫、除草効果を持つことが報告されている.これまでシアナミドは化学的に合成されており、自然界には存在しないと考えられていたが、ヘアリーベッチの体内成分として天然に存在していることが明らかとなり、加えてヘアリーベッチの他感物質として重要な役割を果たしている可能性が示唆された.そこで本研究では、植物界におけるシアナミドの役割について解明することを目的とし、まず、シアナミドの各種植物に対する生育阻害活性について調べた.また、これまでの研究により、ヘアリーベッチ各品種の葉においてそのシアナミド含量には違いが見られたことから、ヘアリーベッチ各品種のシアナミドに対する感受性について検討した.