著者
加茂 綱嗣 平舘 俊太郎 轟 泰司
出版者
国立研究開発法人 農業環境技術研究所
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

ヒマラヤシーダーの落葉は野外において著しく雑草の成長を阻害することから、その成分の同定、土壌中での活性評価等を試みた。各種機器分析により、活性成分はアブシジン酸と同定した。火山灰土壌、沖積土壌および石灰質土壌のいずれもこの化合物の植物成長阻害活性を低下させなかった。試験により土壌へ吸着されにくいことが判明し、その理由は極性よりは立体的な要因が大きいことが示唆された。また、年間を通して落葉量を測定した結果、春から夏に落葉のピークがあることが確認された。その時期は落葉直後のアブシジン酸濃度も最も高かった。このことから、野外においてもアブシジン酸が雑草の成長抑制に寄与している可能性が示唆された。
著者
岩崎 亘典 藤田 直子 SPRAGUE David 寺元 郁博 山口 欧志 小野原 彩香
出版者
国立研究開発法人 農業環境技術研究所
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究では、明治時代初期に作成された迅速測図を元に、高解像度・高位置精度のラスタデータを作成するとともに、このデータを元に100mグリッドでの明治時代初期土地利用データベースを構築、公開した。次に、視図,断面図などの図郭外図についてデジタル化と位置の特定を行い、KML形式とCesiumを使ったWebページで公開した。視図が描かれた地点のうち、27地点において高解像度パノラマ写真を撮影し、現在の景観と比較が可能なデータベースを構築、公開した。さらに、国土数値情報との比較により過去130年間の土地地利用・被覆変化を類型化した。これらのコンテンツはライセンスは、CC BY 4.0 国際とした。