著者
鈴木 将充 Michael HENRY 加藤 佳孝 勝木 太
出版者
一般社団法人 セメント協会
雑誌
セメント・コンクリート論文集 (ISSN:09163182)
巻号頁・発行日
vol.63, no.1, pp.148-154, 2010-02-25 (Released:2014-03-31)
参考文献数
10
被引用文献数
2 1

火害を受けたコンクリートは強度や耐久性などが低下し、水中で再養生することにより諸性能は回復すると報告されているが、その詳細な回復機構は未だ明らかではない。そこで本研究は、水中再養生による回復機構を解明するため、物理的観点(総細孔量、ひび割れ)および化学的観点(再水和生成物)からの検討を行った。その結果、総細孔量は加熱前の状態まで回復し、結合水量およびCa(OH)2生成量も加熱前と同程度であったが強度は完全に回復しなかった。これにより、再水和生成物と接触する部分が脆弱部を形成し、回復機構に影響を及ぼしているのではないかと推察された。
著者
加藤 佳孝 藤田 哲朗
出版者
東京大学生産技術研究所
雑誌
生産研究 (ISSN:0037105X)
巻号頁・発行日
vol.60, no.4, pp.368-371, 2008 (Released:2008-08-27)
参考文献数
7

多くの都市開発や地域開発において利害対立が発生しており, その調整を図ることは重要な課題となっている.その中でも「開発」対「環境」という構図は典型例の1つである.社会運動は主として社会学分野で研究されるが, 活動の理念や主張に焦点が当てられることが多く, 戦略面での研究は少ない.本研究では公共事業に関する社会運動のうち, 事業が中止となった例と事業が中止にならなかった例を対象に, その運動における社会運動組織の戦略について考察し, その成否を分ける要因を明らかにすることを目的とした.[本要旨はPDFには含まれない]