著者
栗田 多喜夫 加藤俊一 福田 郁美 坂倉 あゆみ
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.33, no.11, pp.1373-1383, 1992-11-15
参考文献数
28
被引用文献数
180

利用者の主観を反映させた印象語からの絵画データベースの検索法を提案する。「ロマンチックで暖かい」というような視覚的印象は 利用者の好み 文化的背景などの違いにより個人ごとに異なっていると考えられるので そうした要求からの検索を実現するためにはシステムはその利用者にとって「ロマンチックで暖かい」とはどういうことなのか評価できなければならない.このとき データベースに蓄えられるすべての絵画に対して 利用者ごとの主観的属性をあらかじめ登録することは困難である.本積では 各利用者に学習用の絵画に対して印象語を付けてもらい その結果から正準相関分析により印象語と画像特徴との相関関係を学習し それを検索に利用する方法について述べる.各利用者の印象語と画像特徴との主観的態対応関係を学習しておくと 印象からの検索はもちろん 類似画検索や未知の絵画に対して印象語を推定することなども可能となる.印象派の絵画を対象とした画像データベースに対して 提案した手法による検索実験を行い良好な結果が得られた.
著者
荻野 晃大 加藤俊一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌データベース(TOD) (ISSN:18827799)
巻号頁・発行日
vol.47, no.4, pp.28-39, 2006-03-15
被引用文献数
6

本論文では,感性検索システムを効率的に設計,開発するための手法として,「感性システムモデリング」を提案する.感性検索システムとは,マルチメディアコンテンツの間の類似性や印象に関する各個人の主観的な評価に基づいて,その人に最適なコンテンツをデータベースやインターネットから検索するシステムである.我々の提案する感性システムモデリングでは,システム開発者の感性検索システムの設計を支援するために,(1) コンテンツの間の類似性や印象を各個人が知覚,解釈する過程を抽象化し,その過程を模倣した感性検索システムを設計するための図式的なモデル「感性フレームワークダイアグラム」と,(2) 感性検索システムの設計工程とその工程でのシステム開発者の作業を示したモデル「感性システムプロセスモデル」を定義した.本論文では,この感性システムモデリングを用いた感性検索システムの設計法と設計事例を示す.In this paper, we proposed a design method, KANSEI System Modelling, for KANSEI retrieval systems, which retrieve multimedia contents suitable for individual's subjective criteria about similarity or impression to multimedia contents. In the KANSEI System Modelling, we defined two methods to help a design and development of KANSEI retrieval systems for system engineers. One method is KANSEI Framework Diagram, which is a diagram to simulate and design an individual's evaluation process of similarity or impression to multimedia contents as a system process. The KANSEI Framework Diagram expresses an individual's evaluation process by abstracting it to 4 levels, which are a physical, physiological, psychological and cognitive. Second method is KANSEI System Process, which shows a design process of KANSEI retrieval systems for a prompt and smooth design. We showed a usage and sample of the KANSEI System Modelling in this paper.
著者
吉田 香 加藤俊一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告情報学基礎(FI)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.44, pp.65-72, 2001-05-21

本稿では,フルカラー絵画データベースART MUSEUMにおける感性モデルについて考察を行った.WEB上に公開しているART MUSEUMは,1998年4月から2001年3月までの3年間に5000件以上のアクセスがある.これらのアクセスログより,利用者のアクセス傾向を調査した.その結果,利用者のうち約半数がシステムへのフィードバックを行っていたこと,フィードバックを行った利用者は感性検索も積極的に行っていたこと,フィードバック回数は大半の利用者が1?3回だったこと,などがわかった.また,各利用者の感性モデルが,平均モデルからどれだけ変化しているのか比較を試みた.利用者プロファイルを用いて解析を行うにはデータが十分ではなかったため,今後の課題として,特にインタフェース部分の改良が挙げられる.This paper describes a study of Kansei modeling on the image retrieval system ART MUSEUM, which can treat Kansei information. We have had over 5,000 access logs on ART MUSEUM since April 1998 till March 2001, and checked these logs. As a results, it's found that half users have operated feedback to the system, they have repeated Kansei retrieval many times, but most of them have operated feedback only a few times. And we tried to compare each user's Kansei model with an average Kansei model. It's not enough data for data mining still now. It's need to develop user interface to feedback more easily.
著者
吉田 香 加藤俊一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告データベースシステム(DBS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.44, pp.65-72, 2001-05-21
被引用文献数
1

本稿では,フルカラー絵画データベースART MUSEUMにおける感性モデルについて考察を行った.WEB上に公開しているART MUSEUMは,1998年4月から2001年3月までの3年間に5000件以上のアクセスがある.これらのアクセスログより,利用者のアクセス傾向を調査した.その結果,利用者のうち約半数がシステムへのフィードバックを行っていたこと,フィードバックを行った利用者は感性検索も積極的に行っていたこと,フィードバック回数は大半の利用者が1?3回だったこと,などがわかった.また,各利用者の感性モデルが,平均モデルからどれだけ変化しているのか比較を試みた.利用者プロファイルを用いて解析を行うにはデータが十分ではなかったため,今後の課題として,特にインタフェース部分の改良が挙げられる.This paper describes a study of Kansei modeling on the image retrieval system ART MUSEUM, which can treat Kansei information. We have had over 5,000 access logs on ART MUSEUM since April 1998 till March 2001, and checked these logs. As a results, it's found that half users have operated feedback to the system, they have repeated Kansei retrieval many times, but most of them have operated feedback only a few times. And we tried to compare each user's Kansei model with an average Kansei model. It's not enough data for data mining still now. It's need to develop user interface to feedback more easily.
著者
矢野 絵美 北野 有亮 末吉 恵美 篠原 勲 ピンヤポンシニーナット 加藤俊一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌データベース(TOD) (ISSN:18827799)
巻号頁・発行日
vol.44, no.8, pp.46-54, 2003-06-15
被引用文献数
8

現状のレコメンデーションシステムでは,購入履歴をレコメンドの基準として利用しているため,消費者は満足のいく情報を受け取ることができない.我々は商品の物理的特徴に基づいて各消費者の主観的な商品の評価基準をモデル化する.そして,各消費者の評価基準に合う商品情報を提供するレコメンデーションシステムを,(1)イメージ語ネット,(2)感性レコメンデーションシステム,(3)匿名感性データベースという構成で構築する.Consumer cannot receive suitable recommendations by the present system because the system uses purchased logs as the criteria. Our research is aiming at modeling each consumer's evaluation process on the specific features of the items. And we have developed the matchmaking and recommendation system of items whose feature matches with the criteria of each consumer's. For this purpose the system is composed of following functions; (i) the taxonomy of impression words, (ii) matchmaking and recommendation systems, (iii) anonymous Kansei database.