著者
岡村亮吾 山西良典 加藤昇平
雑誌
第73回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.1, pp.247-249, 2011-03-02

これまで多くの作曲家がそれぞれの感性で様々な楽曲を作り出してきたが,作曲は高度な知識や経験を必要とし,音楽に対する特別な教育を受けていない者には取り組むことが困難な表現活動であった.この問題を解決する手法の一つとして,機械学習を用いた自動作曲システムが注目されている.本研究では,楽譜情報をモデル化し,マイニングにより特定の音楽ジャンルにおけるベースライン・ドラムパートの特徴を抽出した.これらの特徴を確率モデルにより学習することで,ユーザの入力した楽曲に対してジャンル毎の特徴を反映したアレンジを自動生成するシステムを提案する.
著者
宇原章浩 加藤昇平
雑誌
研究報告知能システム(ICS)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.6, pp.1-4, 2013-03-11

本稿では,言語情報からの感情推定を行うシステム及びそのシステムで用いる文章間類似度計算手法を提案する.提案システムでは感情ラベルを付与した複数の文章から構成されるコーパスを感情別に作成し,コーパス中の文章と入力文との類似度を計算することで感情推定を行う.類似度計算手法では文章間の類似部分をLCS(最長共通部分列)として抽出し,LCS中の単語の感性的な情報をもとに重みを付与しつつ,それらの値を用いて類似度を計算する.本稿では,文学小説に含まれる感情表現に着目し感情文章コーパスを作成し,提案した類似度計算手法に基づくシステムを用いてleave-one-out法による交差検定を行った.その結果,既存の類似度計算手法よりも高い正答率が確認され,提案手法の有効性を検証した.
著者
水野 雅紀 岩田 享 加藤昇平 伊藤 英則 粥川裕平 寺島 正義
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告オーディオビジュアル複合情報処理(AVM) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.24, pp.67-72, 2003-03-07
被引用文献数
1

本論文では,人間の身体から発生している生体信号を測定し,生体信号に含まれているカオス特性をサウンド系列に変換することにより,個人固有のサウンド(マイサウンド)を生成するシステムを提案する.生体信号として指尖容積脈波を採用し,本システムで生成されたマイサウンドを傾聴させ,傾聴者の脳波を測定・解析した.本論文では,癒しとの関連があると考えられるα波の活動を評価することにより,マイサウンドの効果について考察する.In this paper, we propose a sound generation system, which generates an individual sound (called my-sound) peculiar to a personal from his biological signals. In our system, the chaotic characteristics of biological signals are transformed into several sound sequences. My-sound is composed of the several sound sequences. In an experiment, we adopt a finger plethysmogram (pulse-wave) as the biological signal, and have measured the brain-waves of my-sound listeners. In this paper, we also report the investigation of alpha wave, which is considerd to be relative to relaxation, and then discuss the effectiveness of my-sound for healing.