著者
宮田 睦美 八板 昭仁 青柳 領 北田 豊治
雑誌
九州共立大学研究紀要 = Study journal of Kyushu Kyoritsu University (ISSN:21860483)
巻号頁・発行日
vol.6, no.2, pp.1-9, 2016-03-25

The purpose of this present study was to investigate the relationships between rationales for theresult of attacks and success of attacks during attacks involve a receive, a toss and a attacks.We covered six games of top four teams in Division I of The Kyushu Intercollegiate Women’sVolleyball League Matches. As an analysis method, this study used the results of attacks as objectivevariables and ten items, 1) receive position, 2) receive quality, 3) toss position, 4) toss quality,5) toss type, 6) combination, 7) attack position, 8) attack type, 9) judgment of opponent’s block,and 10) attack strength, as explanatory variables to calculate multiple correlation coefficients, partialcorrelation coefficients, and a category weight for each item using Mathematical Quantification TheoryType I.Main factors for the success of attacks were 9) the judgment of opponent’s blocks and 4) tossquality. As for 9) the judgment of opponent’s block, block pattern-6 (one player cannot performblock) and block pattern-4(two players jump for a block an incomplete condition)had large positiveinfluences on success of attacks. The toss quality had a significant impact on success in the order oftoss-A (assisting a strong attack to all courses on the court or possibly assisting for feinting), toss-B(assisting a strong attack to the limited courses on the court or possible assisting for feinting), andtoss-C (an assisted toss that is only able to return the ball to the other court), which showed that the accuracy of the toss had a significant impact on the result of the attack.
著者
坂井 充 八板 昭仁 北田 豊治 得居 雅人 船津 京太郎 泉川 貴子 宮田 睦美
出版者
九州女子大学・九州女子短期大学
雑誌
九州女子大学紀要 自然科学編 (ISSN:0916216X)
巻号頁・発行日
vol.40, no.2, pp.61-69, 2003

バレーボールにおけるリベロ制度は、国内では1998年度の大会から国際ルールで正式決定される前年から導入されており、試合では各チーム1名のリベロプレイヤーの登録が許されている。箕輪らは、リベロ制の導入によりゲームにおけるレシーブの返球結果が向上しており、リベロは、特にラリー中のレシーブに関してゲームへの貢献度が高いと述べている。そこでリベロ制導入というルール改正の目的が「ラリーの継続によりバレーボールゲームにおける本来の面白さを引き出す」であることに注目し、ラリーの継続とリベロのレシーブの直接的な関わりについて調査することとした。本研究では、ラリー中におけるリベロのレシーブをパターン別に記録し、ラリー継続回数との関連を調査することによって今後のバレーボール指導に関する資料を得ることを目的とする。調査対象は、女子大学生の九州トップレベルのチームであり、それらの中からラリー中におけるリベロのレシーブと1回のサーブにおけるラリー継続回数について記録・集計した。その結果、ラリーの継続回数とリベロのレシーブ率には相関があり、SPRでは正の相関、MRでは負の相関が認められた。相手の攻撃をレシーブするSPRにおいてラリー継続が長くなるとリベロのレシーブする確率が高くなり、相手の攻撃をレシーブミスで終わったMRにおいて、ラリー継続が長くなるとリベロのレシーブミスする確率が低くなることは、リベロのレシーブがラリー継続に大きな影響を与えているということができるであろう。また、リベロが相手チームの1回目の攻撃をレシーブすることによって、2回目以降の攻撃に対するレシーブ率は有意に高くなり、レシーブミスの割合も1回目と比較して2回目以降は有意に低くなることが認められた。したがって、1回目の攻撃をレシーブすることが、そのラリーの継続に大きく関わっているということが認められた。