- 著者
-
南 陽介
- 出版者
- 名古屋大学
- 雑誌
- 若手研究(スタートアップ)
- 巻号頁・発行日
- 2008
Ph陽性白血病幹細胞の薬剤耐性検討のため、患者細胞を免疫不全NOGマウスに移植継代する系において、静止期CD34陽性分画は、BCR-ABL脱リン酸化にも関わらずABLキナーゼ阻害剤イマチニブ不応性を示し、mTOR阻害剤エベロリムスはそれらの分画を含めて細胞死を誘導し、T315I変異をもつ耐性細胞株に対しても有効であった。詳細なバイオマーカーの検討、in vivo効果を検討中であるが、Ph陽性白血病幹細胞とT315I変異によるイマチニブ耐性に対して、エベロリムスが有望な選択肢となることが示唆された。