著者
矢野 昌平 南部 功夫
出版者
長岡工業高等専門学校
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2016-04-01

我々は外耳道の音響特性を用いて常時認証を行う画期的な認証法を提案した。本研究においてロバストネスな音響信号の観測手法、認証制度の高い音響特徴量を算出する手法の検討を行った。我々は周波数誤差拡散法を提案し検討を行った。その結果、誤差と共に識別精度が劣化することおよび、誤差周波数拡散法により騒音レベルが同等であっても、識別精度を向上させる手法を提案することができた。また、認証精度の高い音響特徴算出手段の確立を目指し、両耳から得られるバイオメトリクス情報から最適な特徴量設計方法を検討した。その結果、時系列データを連結させる手法が有効であることを実験的および理論的に検証した。
著者
南部 功夫 和田 安弘 大須 理英子 大須 理英子
出版者
長岡技術科学大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2014-04-01

本研究では、直感的で操作が容易な脳情報バーチャルキーボード構築に向けた基礎検討を行った。最初に、脳波(EEG)を用いて、運動実行時および想起時の個々の指運動(想起)を予測できる可能性を明らかにした。次に、機能的核磁気共鳴画像法(fMRI)により、運動準備時には対側の運動前野や補足運動野に高精度な指運動情報(系列)が含まれることがわかった。最後に、機能的近赤外分光計測(fNIRS)を用いた運動情報の抽出を目指し、fNIRS信号に混在する頭皮血流アーチファクトを除去し、脳活動の推定精度を向上させる手法を開発した.以上の結果は、脳情報を利用したバーチャルキーボード構築に貢献すると期待される。