著者
吉岡 太郎 熊谷 洋一 斎藤 馨
出版者
社団法人 日本造園学会
雑誌
造園雑誌 (ISSN:03877248)
巻号頁・発行日
vol.57, no.5, pp.265-270, 1993-03-31 (Released:2011-07-19)
参考文献数
5
被引用文献数
1

コンピューターテクノロジーの進歩によって, 豊富な情報を可視化することが可能になり, 現在では, 非常に美しいフォトリアリスティックな森林風景を再現することもできる。しかしそれらは, 「そこにあるもの」を基本とし「そこに見えるもの」について考えられているものではない。最近の脳生理学の研究によって, 視覚情報は脳の中で (ニューロンレベルでも) 再構成され, それによって変化しているということが明らかにされている。したがつて, これからのCGは, 豊富な情報を分かりやすい形に再構成するという点も考慮する必要がある。本研究は, 日本画の手法を応用し, 我々が「見ている」形に視覚情報を再構成するという新たな試みである
著者
斎藤 馨 熊谷 洋一 本條 毅 趙 東範 吉岡 太郎 筒井 一貴
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 : 日本造園学会誌 : journal of the Japanese Institute of Landscape Architecture (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.58, no.5, pp.197-200, 1995-03-31
被引用文献数
7 4

東京大学キャンパス樹木調査GISデータを用いて,建築物を含む樹木景観の現況把握・予測に必要な情報処理手法について検討した。GISデータから樹木・建築物の3次元データ生成・可視化するシステムを整備し景観シミュレーション画像を試作した。その結果,(1)既往樹木調査GISデータに植物成長モデルを適用して樹木景観を効率的かつリアルな予測,(2)市販GIS建築物データをベースにして設計CADシステムで景観予測に有効な建築物データの効率的な作成,(3)GISとCADとが相互にデータ共有して都市内樹木景観の現況・将来像の予測ができることを示し,今後の都市内における景観情報処理システムのプロトタイプを明らかにした。