著者
呉 迪
出版者
慶應義塾大学大学院法学研究科内『法学政治学論究』刊行会
雑誌
法學政治學論究 : 法律・政治・社会 (ISSN:0916278X)
巻号頁・発行日
vol.112, pp.339-373, 2017-03

一 はじめに二 「熱海ニ身ヲ投ゲ屈原ヲ倣フ」 : 清水澄その人と彼の憲法思想三 清水澄と清国の憲法成立運動 (一) 清水澄の清国観察の背景と関連史料の考証 (二) 清水澄の法政速成科の講義録 (三) 清水澄の清国立憲制度論四 清水澄と中華民国の憲法成立運動 (一) 清水澄の中華民国立憲に対する考察 (二) 清水澄の中華民国袁世凱政権の憲政問題論五 清水澄と満洲帝国の『政府組織法』 (一) 清水澄の満洲帝国の考察と溥儀に対する進講 (二) 清水澄の満洲国の国務大臣輔弼論六 清水澄の近代中国憲政論の特徴 (一) 明治憲法の不足を直視 (二) 外国の憲法・政治との比較考察 (三) 地方分権とした憲法制定の提案七 おわりに
著者
段 旭東 洪 蘭 田代 学 呉 迪 山家 智之 仁田 新一 伊藤 正敏
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
Journal of International Society of Life Information Science (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.343-354, 2006-09-01

バーチャルリアリティ(Virtual Reality, VR)視聴覚刺激に対して個体差を解明するために、本研究は初めて、性格傾向と視聴覚刺激による生体反応の相関性を焦点としてアプローチした。対象は健常成人男子ボランティア12名とし、被験者の心理スケーリング傾向は「A型傾向判別表」を用いて分析した。実験は20分間安静させ、次に「Descent」というVR三次元射撃ゲームを20分間施行させた。ゲームとコントロール時の比による変化率と、数量化された心理スケーリングスコアとの相関関係を求めた。その結果、実験後症状の合計得点とTOIの間に正の相関があった。したがって、タイプAはゲームに熱中しやすい、熱中になると、脳への血流量、血液酸素の要求も増加しやすいという傾向があると推定できる。
著者
呉 迪
出版者
慶應義塾大学法学研究会
雑誌
慶應義塾大学大学院法学研究科論文集 (ISSN:02863723)
巻号頁・発行日
no.60, pp.1-49, 2020

はじめに一 「近代中国憲法学」の草創期 : 予備立憲運動以前の憲法学の著作 (一) 湯寿潜の『憲法古義』 (二) 王鴻年の『憲法法理要義』二 留日学生における憲法学研究の集大成 : 保廷樑と『大清憲法論』 (一) 保廷樑と『大清憲法論』登場の背景 (二) 国権憲法学の基本的理論構造 (三) 国権憲法学の特徴 (四) 保廷樑の憲法学者育成論三 憲法草案に見る憲法学 : 張伯烈と『仮定中国憲法草案』 (一) 張伯烈と『仮定中国憲法草案』の構成 (二) 『仮定中国憲法草案』の背景たる憲法学体系 (三) 『仮定中国憲法草案』の特徴四 辛亥革命以降の君主制憲法草案 : 馬吉符と『憲法管見』 (一) 馬吉符と『憲法管見』の構成 (二) 『憲法管見』の分析おわりに
著者
呉 迪
出版者
慶應義塾大学大学院法学研究科内『法学政治学論究』刊行会
雑誌
法学政治学論究 : 法律・政治・社会 (ISSN:0916278X)
巻号頁・発行日
no.127, pp.67-113, 2020

一 はじめに二 学制改革の下で展開された近代中国の憲法学教育の全体像 (一) 近代西洋法思想の流入と近代初期の学堂における法律教育 (二) 日清戦争以降の日本式学制と新式分科の確立 (三) 新学制と新分科における憲法学教育三 日本留学の潮流と近代中国憲法学者の育成 : 法政大学法政速成科を中心に (一) 法政大学法政速成科の設立 (二) 法政速成科の憲法学の教員 (三) 法政速成科の憲法学講義四 近代中国における憲法学教育の展開 (一) 中国語訳日本人憲法著作を教科書として用いる学校とその機関誌 : 北洋法政学堂と『北洋法政学報』 (二) 日本人を講師とする憲法学教育機関 : 京師法律学堂 (三) 中華民国期「日本派」憲法学教育の集大成 : 朝陽大学五 終わりに
著者
段 旭東 田代 学 呉 迪 山家 智之 仁田 新一 伊藤 正敏
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
国際生命情報科学会誌 (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.383-395, 2006
被引用文献数
3

精神的負荷の反応は自律神経機能の変化として捉えられる。その評価の指標としてホルター心電図による心拍変動(heart rate variability)解析を用い、ラベンダーの香りが自律神経活動の変動に及ぼす影響について検討した。また、ポジトロン断層装置(PET)を用いて脳内集積を画像化し、ラベンダーの香りによる脳の活動度も検討した。対象は健常成人女性10名(平均年齢23.8±2.5歳)とした。ラベンダー香りを含んだ湿布を30分間添付したことにより、HFが上昇し、LF/HFが低下することがみられ、副交感神経が増加すると考えられた。また、PETによりこのとき、左後部帯状回の活動の上昇が、右側頭葉での活動の低下が見られた。これらの脳部位は、リラクゼーションのみでなく覚睡レベルの上昇の可能性を示唆するものであった。