著者
岡 久雄 坂本 俊哉 入江 隆
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス
巻号頁・発行日
vol.94, no.169, pp.45-52, 1994-07-22

一般に皮下のごく浅いところに骨や腱などの構造物がある場合は、そうでない場合に比べて硬く感じられる。これは皮膚それ自身の硬さというよりも、皮下の構造の影響を受けた、生体表面からの見かけの硬さを表していると考えられる。皮膚本来の力学特性を知るためには、こうした構造依存性の影響を明らかにし、補正する必要がある。本論文では皮膚表面に対して垂直な方向に30〜1000Hzのランダム振動を加え、見かけの生体機械インピーダンスを測定し、これに補正関数を適用して、生体皮膚本来の力学特性を求めた。さらに考察として、補正関数の部位差、個体差等からその物理的意味の検討を行なった。