著者
坂本 宗司 大嶽 真人 橋口 泰一 伊佐野 龍司 菅野 慎太郎 橋口 泰武
出版者
バイオメディカル・ファジィ・システム学会
雑誌
バイオメディカル・ファジィ・システム学会誌 (ISSN:13451537)
巻号頁・発行日
vol.17, no.2, pp.59-66, 2015-12-23

本研究は,ロンドン2012パラリンピックに出場したブラインドサッカー上位4か国のシュート角度および距離に着目し,各国の違いを明らかにするとともに,日本代表の競技力向上につながる一資料となることを目的とした.シュートエリアの分析では,左サイド31-60°におけるシュートが多いことがわかった(33.8%).シュート位置(距離,角度)では,右サイドよりも左サイドからの攻撃が多いことがわかった.上位国は,左サイドからシュートに至る攻撃スタイルを持っていることが示唆された.これらのことから,ブラインドサッカーではゴール正面からのシュートよりも角度のあるシュートの有用性が示唆された.また,ゴールまでの距離が近いほど枠内の確率が高くなることから,6m以内のシュートの重要性を裏付ける結果であった.