著者
橋口 泰一 大嶽 真人
出版者
日本大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

本課題研究は,ブラインドサッカーおけるコーラーの言語教示およびシュートシーンの分析を通して,ブラインドサッカーの強化,発展における基礎的資料を得ることを目的とした.これまで得られなかったブラインドサッカー選手の個人およびチームにおける課題や周囲への要望,国内リーグにおけるコーラーの発言や国際大会におけるシュートシーンの実態について,様々な角度からブラインドサッカーの強化・発展のための基礎的資料を得ることができた.今後の競技力向上および研究に可能性を示すものであると考えられる.
著者
坂本 宗司 大嶽 真人 橋口 泰一 伊佐野 龍司 菅野 慎太郎 橋口 泰武
出版者
バイオメディカル・ファジィ・システム学会
雑誌
バイオメディカル・ファジィ・システム学会誌 (ISSN:13451537)
巻号頁・発行日
vol.17, no.2, pp.59-66, 2015-12-23

本研究は,ロンドン2012パラリンピックに出場したブラインドサッカー上位4か国のシュート角度および距離に着目し,各国の違いを明らかにするとともに,日本代表の競技力向上につながる一資料となることを目的とした.シュートエリアの分析では,左サイド31-60°におけるシュートが多いことがわかった(33.8%).シュート位置(距離,角度)では,右サイドよりも左サイドからの攻撃が多いことがわかった.上位国は,左サイドからシュートに至る攻撃スタイルを持っていることが示唆された.これらのことから,ブラインドサッカーではゴール正面からのシュートよりも角度のあるシュートの有用性が示唆された.また,ゴールまでの距離が近いほど枠内の確率が高くなることから,6m以内のシュートの重要性を裏付ける結果であった.
著者
大嶽 真人 古賀 初 田中 博史 須田 芳正
出版者
慶應義塾大学
雑誌
体育研究所紀要 (ISSN:02866951)
巻号頁・発行日
vol.41, no.1, pp.39-45, 2002-01

サッカー競技の試合におけるハーフタイム時の選手の状態不安とパフォーマンスの関連性を明らかにすることを目的とした。対象は関東大学サッカーリーグに所属するJ大学サッカー選手25名とした。状態不安の測定にはSpielbergerらのSTAIの日本語版を用いて試合直前,ハーフタイム,試合直後の測定を14試合で実施した。その結果,以下のようなことが明らかになった。1.サッカー選手の平常時における状態不安の値は,一般学生に比べて低い傾向が確認された。2.試合直前に不安状態が高い選手は,指導者における前半戦の競技評価が低いことが認められた。3.ハーフタイム時の状態不安は,前半戦の試合結果および試合内容,競技評価の優劣に関わらず試合直前より高くなることが認められた。4.前半戦の試合結果および試合内容,競技評価の良し悪しによって,試合直前から状態不安の変化の度合いが異なり,悪くなるとハーフタイム時の状態不安は,より高くなる傾向が認められ,ハーフタイム時に,選手の不安傾向を軽減する心理的サポートを指導者が行うことの重要性が示唆された。
著者
植田 史生 福本 修二 吉田 泰将 石手 靖 望月 康司 大嶽 真人
出版者
慶應義塾大学体育研究所
雑誌
体育研究所紀要 (ISSN:02866951)
巻号頁・発行日
vol.44, no.1, pp.25-33, 2005-01

For best performance in competitive sports, technique, stamina, spirit, and good conditioning are generally considered to be necessary. In Kendo a concert of "Shin-Gi-Tai (Mind-Technique-Body)" or "Shin-Ki-Ryoku (Mind-Spirit-Power)" is also an important element of a scoring hit. And as one becomes a more experienced player, he will notice the mind is the most crucial of all. When players do well in practice or matches, they most often say their "spirits" or "energies" are running high. These words sometimes mean concentration, perseverance, willpower, or fighting spirit. In this study a "Diagnostic Inventory of Psychological-Competitive Ability for Athletics 2 (DIPCA.2)" is conducted and analysis is made on the participants of the All Japan Kendo Federation Special Training Program and the members of the varsity Kendo teams of a "K" University and its affiliate high school. The results are as follows.1. In the comparison of the "five factors," national representatives returned high marks on "will to win," "mental concentration and stability," "confidence," and "strategic planning," while the ordinary participants of the training program scored high in "teamwork." However, no statistical significant difference was observed between these two groups.2. There was a significant difference in "confidence" in the "twelve degrees" between national representatives and ordinary participants.3. No significant difference was observed in "will to win" among all groups.4. Significant differences existed in "fighting spirit" and "perseverance" between college and high school students.