著者
堀田 浩平 坂本 眞一 渡辺 好章
出版者
一般社団法人日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.67, no.4, pp.145-151, 2011-04-01

本稿では,熱音響冷却システムの小型化について検討を行った。熱音響冷却システムの一つであるループ管では,発振する音波の周波数と管全長との関係が逆比例であるため,小型化すると周波数が高くなる。本研究では,発振する音波の周波数が高くなるときの適切なヒートポンプの設置位置について無次元パラメータωτと音圧と粒子速度の位相差φに着目し検討を行った。実験結果から,スタックのωτによって冷却温度が最大となる設置位置が異なることが確認された。この結果から,小型化した場合においてもωτや管内の音場をヒートポンプの設計指針として適用できると考えられる。
著者
堀田 浩平 坂本 眞一 塚本 大地 渡辺 好章
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.411, pp.85-90, 2009-01-22

本研究では,熱音響冷却システムの小型化について検討を行った.熱音響冷却システムの一つであるループ管では,管内に発生する音波の周波数が全長と逆比例の関係を成すため,小型化すると周波数が高くなる.周波数が高くなると,ヒートポンプで効率良く冷却を行うための最適条件が変わる.本研究では,ヒートポンプの冷却効率に関係するパラメータであるωτと設置位置に着目し,これらのパラメータに関する冷却温度特性の測定を行った.実験結果から,ヒートポンプスタックのωτや設置位置を調整することで,100mm程度まで小型化したとき,わずかではあるが温度低下が確認された.また,スタックのωτによって,冷却温度が最大となる設置位置が異なる結果が得られた.この結果から,ωτや管内の音場は,ヒートポンプの設計指針として適用できると考えられる.