著者
堤 あかね 李 時桓 岡村 晃 近藤 志樹
出版者
公益社団法人 空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会大会 学術講演論文集 令和3年度大会(福島)学術講演論文集 第4巻 通風・換気 編 (ISSN:18803806)
巻号頁・発行日
pp.133-136, 2021 (Released:2022-11-02)

コロナ禍の中,室内空間における感染リスクを低減するためには,適正換気量を確保することが有効であると言われている。室内温度差がある場合,窓開放による漏気によって室内換気量を増加させることは可能である。そこで本研究では,窓開放による換気量増加がどの程度室内温熱環境に影響を及ぼすのか実測により明らかにした。結果として,夏季において高さ2mの窓を0.02m開けることで30m3/hの換気量を確保できた。また,窓の開口幅を増やすと換気量は増加するが温熱環境は悪化した。
著者
渡辺 邦洋 背戸 文子 堤 あかね
出版者
公益社団法人日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.41, no.1, pp.37-42, 1992-01-05
被引用文献数
8 3 3

置換基を変えた3種の1-アミノ-8-ナフトール-3,6-ジスルホン酸(H酸)モノアゾ色素を合成し, これらの試薬のマンガン-過酸化水素による退色反応を利用した極微量マンガンの接触分析法を検討した.いずれの色素を用いた方法でもマンガンの定量が可能であり, 活性化剤としてはo-フェナントロリン及びタイロンが有効であった.3種の色素の中で最も感度が優れていたのは1-アミノ-8-ヒドロキシ-7-(p-ヒドロキシフェニルアゾ)-3,6-ナフタレンジスルホン酸であり, この色素を用いて0.04〜1.0ppbのマンガンの定量が可能であった.本法を水道水中のマンガン定量に適用した結果, 特別な前処理なしで直接定量することができた.