著者
正田 達夫 塚田 真一
出版者
新潟国際情報大学情報文化学部
雑誌
新潟国際情報大学情報文化学部紀要 (ISSN:1343490X)
巻号頁・発行日
no.4, pp.65-85, 2001-03

インターネット・ユーザーにおける、オンライン購買経験者(オンライン・ショッパー)と非購買者(ノン・ショッパー)の相違について、先行研究を参考に6仮説をたて、インターネット上でアンケート調査を行った。1,520名の回答を分析した検証結果は下記の通りである。H-1オンライン・ショッピング経験率と諸属性の関連度は、人口統計的変数よりもライフスタイル変数の方が高い。-検証不能。H-2専門店・百貨店との距離によりオンライン・ショッピング経験率には差がある。-検証不能。H-3情報機器所有度の高い層は、オンラインショッピング経験率も高い立証。H-4インターネット利用目的によりオンラインションピンク経験率は異なる-立証。H5オンラインショッパーは、革新性(イノベーティフネス)が高い立証。H-6オンライン・ショッパーは合理的購入者である-立証。その他のファインディングで注目すべきことは、(1)オンライン・ショッピングの利用意向は高い。(2)現在、オンライン・ショッピングの未経験者であっても、インターネットで情報収集を行っている者は多い。したがって、情報媒体としてのインターネットは極めて重要である。(3)インターネット上で利用しているサービスの種類にによって、ショッパー比率が異なるから広告管理上、広告出稿計画に当たっては留意が必要である。
著者
正田 達夫 塚田 真一
出版者
新潟国際情報大学
雑誌
新潟国際情報大学情報文化学部紀要 (ISSN:1343490X)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.179-192, 2002-03-19
被引用文献数
1

インターネット広告の特徴は、そのインタラクティブ性にあるといわれている。この報告では、先行研究からインタラクティブ性の定義とその重要性を考察し、またインターネット広告の一つであるウェブサイトのインタラクティブ性効果を研究した文献をリビューした上で、企業のウェブサイトの総合評価と部分評価の相関を考察することにある。事前の仮説は「ウェブサイトの評価には、ウェブサイトのインタラクティブ性が影響する」である。企業サイト20についてインターネット利用者600名にアンケート調査した結果によれば、対象企業サイト別の評価および600名全体の評価においてもこの仮説は検証された。その他の調査結果としては、コンテンツの充実度やレイアウトの分かりやすさがウェブサイトの総合評価と相関が高い。マネジリアル・インプリケーションとしては、広告主はウェブサイトの設計にあたっては、コンテンツの充実・更新頻度、分かりやすいレイアウトとともに、インタラクティブ性に配慮が必要なことである。