著者
中尾 慎一 冬田 昌樹 塩川 泰啓
出版者
日本臨床麻酔学会
雑誌
日本臨床麻酔学会誌 (ISSN:02854945)
巻号頁・発行日
vol.34, no.1, pp.001-010, 2014 (Released:2014-02-26)
参考文献数
14

全身麻酔中には,循環変動や電解質異常など明らかな原因がない場合でも,予期せぬ致死的不整脈に遭遇することがある.心室細動や高度の房室ブロック等に対する対処は同じであるが,致死的不整脈発現の予防や再度致死的不整脈を起こさないための管理は個々の疾患によって異なる場合がある.ここでは,われわれが経験したブルガダ症候群,二次性QT延長症候群と冠動脈攣縮による致死的不整脈を中心に,それらの疾患の特徴および致死的不整脈の予防と対処について概説したい.
著者
石部 裕一 有光 正史 宇野 洋史 辻村 謙二 福喜多 邦夫 塩川 泰啓 末包 慶太
出版者
THE JAPAN SOCIETY FOR CLINICAL ANESTHESIA
雑誌
日本臨床麻酔学会誌 (ISSN:02854945)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.142-146, 1993-03-15 (Released:2008-12-11)
参考文献数
4

小児に対する前投薬として,ミダゾラム注腸投与の効果を,1~6歳の小児109例を対象とし,投与時間(導入30分前と60分前),投与量(0.2mg/kgと0.4mg/kg)および年齢(1~3歳と4~6歳)に分けて検討した.鎮静スコア1(導入時にマスクを嫌がるもの)を無効,スコア2~4を有効,スコア5を過剰鎮静として評価すると,30分前投与群で,投与量に関係なく,年長児の有効率(92~100%)は年少児(54~58%)に比較して有意に高く,この傾向は投与時間を導入60分前にしても同様であった.以上の結果からミダゾラム0.2~0.4mg/kgの30~60分前注腸投与法は,年少児での有効性は十分でないが,4~6歳の就学前児童の前投薬としては有用な方法と思われた.