著者
増井 健一
出版者
日本臨床麻酔学会
雑誌
日本臨床麻酔学会誌 (ISSN:02854945)
巻号頁・発行日
vol.38, no.3, pp.410-414, 2018-05-15 (Released:2018-06-23)

2016年はAlphaGo(Google DeepMind)がプロの高段囲碁棋士に勝利したニュースや公道での車の自動運転実験のニュースなど,自ら学習する人工知能のニュースが多い1年であった.麻酔の分野で人工知能に関連することというと「自動麻酔」が思い浮かぶ.現状でも麻酔薬の設定濃度が維持される自動システムが存在する.全身麻酔薬の効果を一定に維持するように薬剤投与を行う「自動麻酔」システムには,精度を保った脳波モニタリングと連続した実測濃度測定が必要となる.コンピュータのアシストによる麻酔管理は,麻酔科医の欠点を補い医療の質を向上させると考えられる.