著者
加藤 禎人 小畑 あずさ 加藤 知帆 古川 陽輝 多田 豊
出版者
公益社団法人 化学工学会
雑誌
化学工学論文集 (ISSN:0386216X)
巻号頁・発行日
vol.38, no.3, pp.139-143, 2012-05-20 (Released:2012-05-20)
参考文献数
7
被引用文献数
10 16

日本の撹拌機メーカーによって開発された多目的に使用可能な種々の大型2枚パドル翼について,撹拌所要動力を測定し動力相関を試みた.その結果,亀井・平岡らの相関式の係数を若干変更するのみで,検討したすべての大型翼の動力が,同一の式を用いて相関された.
著者
大石 勉 平岡 節郎 加藤 禎人 多田 豊 全 炯圭 山口 隆生
出版者
The Society of Chemical Engineers, Japan
雑誌
化学工学論文集 (ISSN:0386216X)
巻号頁・発行日
vol.24, no.6, pp.907-911, 1998-11-20
参考文献数
12
被引用文献数
2 1

バイオリアクターとして実用化されている特殊撹拌翼 EGSTAR (イージースター) の動力特性を実験的に明らかにした.邪魔板無しの所要動力は摩擦係数と修正 Re数を用いたパドル翼に対する亀井ら (1995) の動力相関式の形でまとめることができた.パドル翼に対する翼相似パラメーターγ<I>n</I>p<SUP>0.7</SUP><I>b/H</I>は EGSTARでは1.57γ(<I>d/H</I>)(<I>h</I><SUB>d</SUB>/<I>d</I>)<SUP>0.59</SUP>と修正された.邪魔板有りの所要動力は亀井らの動力相関の手法を用いることができた. EGSTAR撹拌翼の完全邪魔板条件とそのときの動力数は次式で示された.<BR>(<I>BW/D</I>) <I>n</I><SUB>b</SUB><SUP>0.8</SUP>≧0.74 (<I>h</I><SUB>d</SUB>/<I>d</I>) <SUP>0.12</SUP><BR><I>N</I><SUB>Pmax, ε</SUB>=3.7 (<I>h</I><SUB>d</SUB>/<I>d</I>) <SUP>0.59</SUP> (1-ε) <SUP>-1.1</SUP>
著者
池野 栄宣 多田 豊 平岡 節郎 池井 正輝 周戸 祐介
出版者
The Society of Chemical Engineers, Japan
雑誌
化学工学論文集 (ISSN:0386216X)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.14-21, 2004-01-20
被引用文献数
2 4

バグフィルターにおいて, 払落とし操作後のろ過面に残留する粉塵量が場所によって差異があるとして, ろ過面が粉塵の残留した汚れろ布抵抗ζ<SUB>D</SUB>を有するろ過面と清浄ろ布状態まで払落とされた清浄ろ布抵抗ζ<SUB>C</SUB>を有するろ過面の2面で構成されているとする斑落ちモデルを提示した. その面積比率をε<SUB>D</SUB>対ε<SUB>C</SUB>としてこのモデルに基づく数値計算を行った結果, 回分運転における本体圧力損失の時間変化の計算結果が全時間領域で実測値と良好に一致することを示した.<BR>また, 回分運転から得られた比抵抗α, 汚れろ布抵抗ζ<SUB>D</SUB>, 清浄ろ布の面積比ε<SUB>C</SUB>, 清浄ろ布抵抗ζ<SUB>C</SUB>を用いて3列構成バグフィルターの連続運転における本体圧力損失の時間変化挙動を数値計算した結果, 汚れろ布抵抗ζ<SUB>D</SUB>を補正することにより実測値を精度よく表すことができることを示した.<BR>ろ過操作中のろ過速度変化に対応する比抵抗αの速度依存性を考慮した場合の回分運転における本体圧力損失値は, 速度依存性を考慮しなかった場合のそれとほとんど変わらないことが分かった. また, 連続運転型である3列構成バグフィルターの汚れろ布抵抗ζ<SUB>D</SUB>は, 速度依存性を考慮しなかった場合のそれより僅かに小さな値を与えた. しかし, 本体圧力損失の時間変化挙動は比抵抗αの速度依存性にはあまり影響を受けないことが分かった.