著者
尾崎 純平 宇戸 寿幸 大上 健二
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.485, pp.7-12, 2009-03-09
参考文献数
7

ディジタル画像は,修正が容易であり,修正されても痕跡が残らないという特徴がある.そのため,証拠写真としてディジタル画像を利用する際,改ざんが行われたか否かを検出できなくてはならない.そこで,本論文では,複素スミア変換と位相を用いた画像改ざん検出法を提案する.提案法は,複素スミア変換の拡散係数を鍵情報として透かし情報を埋め込むため,第三者による透かし情報の特定が困難である.また,複素インパルスの位相を透かし情報として埋め込むことにより画質の劣化を抑え,高い改ざん検出率をもたせた.計算機実験により,コピー&ペーストによる改ざんに対して正確な改ざん検出が行えることを示す.
著者
岡久 卓也 大上 健二
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DSP, ディジタル信号処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.196, pp.33-39, 1999-07-22
被引用文献数
39

ディジタルデータは, 複製や加工が容易であるが, そのため不正に利用されやすいという問題点がある. そこで著作物に対して著作者の情報を目立たないように埋め込む電子透かしの技術が注目されている. 本論文では, 透かし情報を画像全体に拡散する新たな方法としてスミア変換法を提案する. 次にスミア変換を用いた電子透かし法を提案する. 本手法では透かし埋め込み時の画質の劣化が量子化誤差など計算上の誤差を除き埋め込む透かし情報のエネルギに正確に比例することを示し, 具体的な例としてJPEGに対する耐性を計算機実験により示し, 本手法の有効性を明らかにする.
著者
相原 恒博 大上 健二 松岡 靖
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.J74-D2, no.10, pp.1486-1487, 1991-10-25

人間の顔を識別する特徴パラメータとして,横顔の輪郭線をP形フーリエ記述子で表し,識別に有効な係数の個数を実験的に求めた.横顔輪郭線の4個のフーリエ係数で,31人の横顔認識が100パーセント正しく行えることを確かめた.