著者
山口琢 大場みち子 高橋修
雑誌
情報教育シンポジウム2014論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, no.2, pp.189-193, 2014-08-17

作文学習・指導や文書レビューの手がかりとすることを目標に,われわれは,作文をモニタする仕組みを研究している.これまでに,マトリックス型編集モデルによるテキスト・エディタを試作し,解釈可能な編集操作ログを得ることができている.今回,編集操作の種類と時刻を軸にとった散布図を,自動作成する仕組みをシステムに付加した.この散布図によって,特定の書き手の複数の作文について,編集操作ログを比較した.その結果,ゼロから書き始めてシステム上で完結させられる作文では,完了よりも手前でマトリックス編集操作がなくなるというパターンが見られた.そこで,複数の書き手による短い作文でも,本システム上で完結させることができれば同様のパターンが見られるという,次のサイクルの仮説を得た.そのために,マトリックス編集操作の分布・頻度を強調して可視化する仕組みの開発が必要である.次の段階では,その可視化の仕組みを試作して,複数人に対する作文指導実験を行う.
著者
久保田悠斗 下郡啓夫 大場みち子
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.755-757, 2012-03-06

プログラミングに関して数学が重要であると言われている.しかし,数学学習によるプログラミング能力向上の効果を検証した研究はなく,今だ,曖昧である.本研究では,プログラミング能力と数学の力が関係しているのかを検証する.また,プログラミングと数学との間に何らかの関係が示された時,どのような問題,問題形式がプログラミング能力を伸ばしていくものとしてあり得るかを検討する.さらに,それらの問題の効果的な数学学習方式を提案する.