著者
赤石健一 中村嘉隆 高橋修
雑誌
マルチメディア、分散協調とモバイルシンポジウム2013論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, pp.1780-1787, 2013-07-03

IEEE802.11eEDCAでは,4つの優先度でパケットを区別し,アクセスカテゴリに分け,パケットを優先的に送信することによりQoS制御を実現する.しかし,高優先度内でトラフィックが増大すると通信品質が劣化するという問題がある.これは,トラフィックが増大することによりネットワークが輻輳し,パケットロスが発生しやすくなるためである.本研究では,トラフィックの負荷が高い場合においてQoS保証を実現する方式について検討する.トラフィックが増大し,負荷が高くなった時にアクセスカテゴリの送信キューの使用率に応じた資源の割り当てによってキューの大きさを動的に変更することによって実現する.シミュレーション評価により提案するQoS制御方式の有効性を示す.
著者
山口琢 大場みち子 高橋修
雑誌
情報教育シンポジウム2014論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, no.2, pp.189-193, 2014-08-17

作文学習・指導や文書レビューの手がかりとすることを目標に,われわれは,作文をモニタする仕組みを研究している.これまでに,マトリックス型編集モデルによるテキスト・エディタを試作し,解釈可能な編集操作ログを得ることができている.今回,編集操作の種類と時刻を軸にとった散布図を,自動作成する仕組みをシステムに付加した.この散布図によって,特定の書き手の複数の作文について,編集操作ログを比較した.その結果,ゼロから書き始めてシステム上で完結させられる作文では,完了よりも手前でマトリックス編集操作がなくなるというパターンが見られた.そこで,複数の書き手による短い作文でも,本システム上で完結させることができれば同様のパターンが見られるという,次のサイクルの仮説を得た.そのために,マトリックス編集操作の分布・頻度を強調して可視化する仕組みの開発が必要である.次の段階では,その可視化の仕組みを試作して,複数人に対する作文指導実験を行う.

1 0 0 0 常陸平氏

著者
高橋修編著
出版者
戎光祥出版
巻号頁・発行日
2015
著者
高橋大斗 中村嘉隆 高橋修
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告高度交通システム(ITS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.16, pp.1-6, 2013-11-07

近年のモバイル端末の高性能化に伴い,モバイル端末が扱うファイルサイズは肥大化している.ファイルサイズの肥大化への対応のため,アドホック通信を用いたモバイル端末間のファイル転送方式は今後さらなる改良が求められる.また,モバイル端末間でのファイル転送の際には,中継役を不要とするアドホック通信が適していると考えられる.本研究ではアドホック通信におけるファイル転送効率化の手段として,マルチホーミングと TCP マルチコネクションに焦点を当て,モバイル端末間における効率的なファイル転送方式を提案・実装した.本提案方式の有効性を示すべく,無線通信環境の変化時におけるスループットの変動などにも注目し,その評価を行った.