- 著者
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大塚 彌之助
- 出版者
- 日本地質学会
- 雑誌
- 地質學雜誌 (ISSN:00167630)
- 巻号頁・発行日
- vol.44, no.529, pp.939-946, 1937-10
クズガヤヒ即ちDiodora屬に屬する種は從來日本からの次の8種が報告されてゐる。D.,funiculata (REEVE), D.,sieboldii (REEVE), D.,ticaonica (REEVE), D.,mus (REEVE), D.,tanneri (VERRILL), D.,crucifera (PILSBRY), D.,elaborata (SOWERBY), D humilis (YOKOYAMA)., 此等の種中ticaonicaが淡路で採集されぬこと, 日本のfuniculataとtanneriと稱するものが原のものと異ることが述べてある。日本のfuniculataにはsuprapunicea, 同じくtanneriにはyokoyamai及びyokoyamai kosibensisを新に命名した。大部分Upper Pliocene以後に生き, crucifera, humilis, yokoyamai kosibensisのみが鮮新世にも生きてゐた。