著者
大川 弥生 上田 敏
出版者
The Japanese Association of Rehabilitation Medicine
雑誌
リハビリテーション医学 (ISSN:0034351X)
巻号頁・発行日
vol.25, no.5, pp.377-381, 1988-09-18 (Released:2009-10-28)
参考文献数
7
被引用文献数
7 2

脳卒中後片麻痺患者125名に対し32項目の全身動作テストを施行し,片麻痺の理学療法プログラムの再検討に役立つ以下の結果を得た.(1)動作の難易度は必ずしも「正常運動発達」の順序をとらない.(2)ある姿勢をとる動作のほうがその姿勢を保持することよりも困難である.(3)片膝立ちの健側前と患側前との差は,物につかまるか否かで達成率に大きな差がある.(4)全身動作テストと片麻痺機能テストとの相関は高い.