著者
大橋 伸次
出版者
国際学院埼玉短期大学
雑誌
研究紀要 (ISSN:02896850)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.127-130, 2006-03

学校における食に関する指導を充実するため2005(平成17)年4月から栄養教諭制度が開始された。これにより栄養教諭に係る課程認定を受けた大学等の教員養成機関において,栄養教諭の養成が始まった。国際学院埼玉短期大学健康栄養学科においても2005(平成17)年度入学生から栄養教諭二種免許の取得ができるようになった。そこで,栄養教諭二種免許取得を希望する学生がどのような意識を持っているのかについて実態調査した。学生の就職希望は,栄養士が64.29パーセントと高く,栄養教諭は25.71%であった。文部科学省が栄養教諭に期待される役割として17項目を示しているが,その役割に取り組みたいが80%を超えているのは6項目,50%まで届かないのは4項目あった。職業選択したという時期に栄養教諭制度は審議中であり,正しい理解が持てていないのではないかと推察される。今後は,学生に栄養教諭制度について正しく理解させていくことが重要である。