- 著者
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大橋 完太郎
- 出版者
- 神戸大学
- 雑誌
- 基盤研究(C)
- 巻号頁・発行日
- 2019-04-01
本研究は現代感性論としての「ポスト・ノスタルジー」を考察するに当たって以下の3点からのアプローチを採用する。A. 近代から現代に至る「ノスタルジー」概念と芸術との関係B. 記憶と表象・イメージの構造、およびフィクションの構造に関する理論的検討C. 消費社会における大衆文化と記憶の関わりを説明する北米文化理論の検討現代までのノスタルジーの諸相を明らかにし(アプローチA)、フィクション的な仕組みに基づく記憶の様態を理論化し(同B)、さらにそれが現代社会においてさまざまな意匠となって集合的記憶を強化する仕組みを解析する(同C)。こうしてポスト・ノスタルジーにおける「記憶の動員」効果を明らかにする。