- 著者
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大石 晴夫
矢守 恭子
張 成
田中 良明
- 出版者
- The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
- 雑誌
- 電子情報通信学会論文誌 B (ISSN:13444697)
- 巻号頁・発行日
- vol.J105-B, no.1, pp.1-13, 2022-01-01
複数の通信方式を組み合わせて通信ネットワークを構築するコグニティブネットワークや異種混合ネットワークにおける利用者の協調による効用,コスト削減,インセンティブメカニズムが研究されている.一方,多様な通信方式のサービスが一般に普及している中で,社会環境の変化に対応した協調行動を取り入れ,これらを統合して利用者にサービス提供するフレームワークは提案されていない.本論文では,交通分野におけるサービス提供の概念であるMaaS (Mobility as a Service)に注目し,MaaSのコンセプトを取り込んだSHaaS (Sharing framework for Heterogeneous network as a Service)を提案する.SHaaSにおける事業者と利用者の間のリソース共有により,利用者の効用と事業者の収益の向上を目指す.SHaaSのアーキテクチャ,料金モデルを提案し,モデルに基づくシミュレーションにより有効性を評価した.従来のサービス提供形態と比較して,特にリソース不足の条件下における高い有効性を示した.