著者
太田 照美
出版者
京都産業大学法学会
雑誌
産大法学 (ISSN:02863782)
巻号頁・発行日
vol.49, no.4, pp.513-532, 2016-02

はじめに第一章 問題の発端 第一節 猫餌やり禁止条例の制定 第二節 和歌山県の試み 第三節 猫餌やり禁止条例の法的内容第二章 猫餌やり禁止条例における救済手段 第一節 改正行政不服審査法や改正行政手続法による救済手段 第二節 指導、勧告および命令ならびに行政罰の効果 第三節 根本的解決手段の提唱--公法上の結果除去請求権あるいは公法上の原状回復請求権による救済 第四節 公法上の原状回復請求権又は公法上の結果除去請求権とは何か 第五節 新たな段階の救済手段と猫餌やり禁止条例おわりに
著者
太田 照美 村上 武則 シェラー アンドレアス
出版者
京都産業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

ドイツの社会法上の回復請求権の法的性質について損害賠償請求権との違いを明確にした。その学問的意義は大きい。また日本の景観権につき、ドイツの公法上の結果除去請求権の対象とされる絶対権と比較し、わが国の民法学で論争されている「権利論」との関わりで、わが国で初めて考察した。さらに日本の地方公共団体の租税過誤納金返還問題につき、日本で初めて、ドイツの公法上の原状回復請求権により救済を求めることができるとする理論を呈示した。