著者
太田 裕一 中村 賀香
出版者
日本醸造協会
雑誌
日本醸造協会誌 (ISSN:09147314)
巻号頁・発行日
vol.110, no.11, pp.743-749, 2015

調味料の地域別消費傾向を見ると,味噌・食塩を好む東日本と,砂糖・醤油・食酢を好む西日本に分けることができる。食酢は九州・四国・関西を中心に消費が多く,寒い地方は消費が少ない。その様な中で本稿では,寒冷地オホーツクでの食酢開発として,低コスト且つ短期間で誰もが簡単に食酢を醸造できる発酵方法の確立と,原材料は道産の農産物を用いて付加価値を付けた食酢の開発で,地域活性化に大いに貢献したことについて纏めて頂いた。